RTA in Japan Summer 2022 GeoGuessr走者として会場とTwitterを沸かせたお話 #01
初めに
Pitmanと申します。普段はGeoGuessr、スーパーマリオワールド、MinecraftのRTAを走っています。タイトルは大層なことを言っていますが、会場にいらっしゃった皆様、ライブ配信で見てくださった皆様、なにより運営スタッフの皆様や普段応援してくださる皆様のおかげで、楽しい時間を提供することができました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。
せっかくの思い出ですので、RTA in JapanでRTAを披露するまでの準備のお話と、当日の動き、後日談を振り返りたいと思います。嬉しいことに、
Twitterトレンド入り 2件「GeoGuessr」「Guessの極み」
Youtube RTA in Japan チャンネル
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これほどまでに多く注目していただきました。オフラインイベントでプレイを披露するにあたり、RTA走者としての実力を見せると同時に、エンターテインメントのパフォーマーとして楽しく見せたいという2つの方向をがんばりました。これからオフラインRTAイベントでプレイを披露する方への何らかの参考になればと思い、ここに記しておきます。
目次
応募
事前準備
当日の動き
後日談
1.応募
実はRTA in Japan Winter 2021の時に「スーパーマリオワールド」のRTAを応募していました。その時に応募文のノウハウを蓄えていたので、それを活用して書きました。文章はこんなかんじです。
(1)ゲーム説明
実際の応募文はこんな内容です。
日本国内で開催されるRTAイベントでは、当時3回目の応募となりました。それ以前にレイドRTAマラソンやRTA in Vstreamers Vol.4 で私の応募が採用していただいていましたが、やはり日本国内でのGeoGuessrの知名度、とりわけRTAコミュニティ内での知名度はまだまだ低いと思っていました。それゆえ、ゲームの概要、ゲーム性は極力丁寧に説明するようにしました。
とくに、「場所当てゲーム」「ストリートビュー内を歩き回って情報を集め、いま自分が居る場所をGoogleマップの地図上で当てます」という、誰もが分かりやすい表現、身近なものであることが分かる表現にしました。
また、「お題の場所は完全ランダム。」という驚きに繋がるようなポイントは欠かさずに明記しました。このランダム性こそがこのRTAの見どころであり、RTA走者としての腕の見せ所😎だと思っていましたので、ここも明記しました。
もう一つ重要なポイントは、どうやったらこのゲームを遊べるのか、という点も明記しています。「通常プレイからでも無料で気軽に始められることが特徴です。」という一文を加えて、「私にもできるかな?」と興味をもってもらえるよう心がけました。人間の心理上、親近感が高まるほど関心も高まりますので、身近なものなんだよということをアピールしました。
(2)カテゴリ説明
続いて、カテゴリ説明はこんな内容。
ゲーム説明でどんなゲームか理解していただいた後に、更にゲーム性、RTAとしての見どころをイメージできるよう具体的に詳しく書きました。「出題範囲は日本全国限定、場所は完全ランダム。東京タワーが出るかもしれませんし、田んぼの上や登山道が出るかもしれません。」という文で、なにやらこのRTA、すごそうだぞ…!と思った頂けたのならうれしいです。
ジオゲッサーのRTAはアクションはもちろん、知識や経験が力になるゲームです。要求される知識や経験の量は膨大で、人によってRTAのスタートラインが異なるのも特徴の一つです。「練習が必ずしもタイムに直結しない究極の運ゲーを、持てる知識とテクニックを総動員して攻略していきます。」という一文で、ジオゲッサー特有の要求スキルを説明しました。
2.事前準備
2022年6月27日、採用タイトルが発表されました。恐る恐る採用タイトルを開いてみると…
ありました!!!PitmanのGeoGuessrが採用されていました!
ここでガッツポーズとともに、「ッシャー」と、つい声が出ちゃいました。私事ながら、この数日前の6月23日、Twitchパートナーに認定していただいた矢先の事でした。さらにその1か月ほど前、レイドRTAマラソンにてRTA in Japanと同じ「GeoGuessr 日本マップ」にて採用頂き、多くのご好評の声を頂いていたところでした。
さあ、ここから本番に向けて解説の準備と練習の日々が始まります。
(1)解説の準備
真っ先に思い浮かんだのが、解説をどうするか。
ここでいくつかの選択肢がありました。
自分でRTAを走りながら、自分で解説する
GeoGuessrのプレイヤーに解説をお願いする
RTAの解説を請け負ってくださる解説のプロにお願いする
(2)セルフ解説でいくぞ😎
実は、当初は私が一人で走りながら解説をしようと思っていました。2022年5月のレイドRTAマラソンでも、自分でRTAを走りながら自分で解説を行っていました。その時に解説のスクリプトも作っていて、「こういう場面が来たらこういうことを話そう」というネタ帳も全て完備した状態でした。
これは私個人のイメージですが、RTAを走りながら、その走りを自分で解説している方、バリかっこいい!!!だってすごいじゃないですか、緻密な操作、60分の1秒しか成功しないような技があるRTAにおいて、「頭を使いながら手先を動かす」と同時に、脳の言語野も同時に操って、しかも面白い。うまい、はやい、おもろい。かっこいいなーとあこがれを抱いていて、これまでは極力自分で走って自分で解説するようにしていました。(といっても、当時イベントに出たことがあるのはたった2回だけではありました。)
レイドRTAマラソンでの成功体験もあり、オフラインイベントでも「セルフ解説」、キメるぞと当初は思っていました。
(3)…やっぱり解説をお願いしよう
しかし、RTA in Japan はWinter 2021の平均同時視聴者数は5万人以上。東京ドーム2個分以上の人たちが国内外から見ているイベントです。(そう考えると、改めてすごいね!)当日のメンタルがどうなるかが未知数で、私自身も初めてのオフラインイベント。「ここはRTA走者としての実力と、エンターティナーとしての二面性を一度に追求するよりは、確実に走りきってGeoGuessrのRTAの魅力を伝えることを第一に置こう。」そう決めました。
(4)解説者のリクルートだ!
解説をお願いすることが決まったら、お次は解説を誰にお願いするかだ。結論から言えば、私がGeoGuessrのRTAを始めるきっかけになった「誰」さんに解説をお願いすることにしました。応募当時、私が早い段階で応募し、「並走にご興味ある方はご連絡おまちしております」と告知をしておりました。結果的に単走ということになりましたが、できれば並走という形ででることも興味があったので、何らかの形で同じRTAをプレイされている方をお呼びしたいなと思っていたこともあり、解説は「誰」さんに決め打ちでお声がけしました。
実は、誰さんにお声がけする前に「解説をやらせてください!」と個別にTwitterのDMを頂いたことがありました。とてもありがたいことではありましたが、プレイ経験のない方に安易にお願いしてしまうのは逆に良くないなと思い、御礼の気持ちをお伝えしつつ丁重にお断りいたしました。
そして採用発表から1か月弱、TwitterのDMで下記の内容でご相談をお送りしました。(その後のやり取りはプライベートな内容なので、記載することは控えておきますね。)
見知った方であっても、ここは丁寧に。ていねていね丁寧に。ありがたいことに、誰さんは快諾してくださいました。(ありがとうございます!)
(5)解説の作り込み
いくら解説をお願いするといっても、解説原稿や当日の進行を一切合切お任せしてしまっては申し訳が立ちませんし、私自身が企画主として頑張りたいという気持ちがありました。ですので、「これを読めば本番の解説がほぼ100%できちゃうぞ」というくらいに完成された台本をたたき台としてお渡しすることにしました。
上記の通り、こちらから「解説ネタのたたき台は用意がある」こと、「ラスト2走か1走はセルフ解説をしたい」ことをお伝えすると、誰さんの方から「事前にオフで直接打ち合わせできますか?」とお声がけくださいました。私自身もオフでの事前打ち合わせができればしたいなと考えていたところだったので、ありがたいお誘いでした。
走者である私と誰さんの間では情報共有のツールが必要になります。そこで、今回の解説原稿をやり取りするためのGoogleドライブを作ることにしました。GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメントは複数人で同時編集可能であり、リアルタイムで変更が反映されます。これは走者と解説者の間で情報共有するうえで強力な武器となりました。プロセスとしては
事前に走者のPitmanから「叩き台」原稿を送付する
解説者の誰さんに加筆修正を行っていただく
オフラインの打ち合わせで確認
このような流れで準備を進めました。
(6)オフラインでの解説打ち合わせ
8月7日(日)、いよいよオフラインでの打ち合わせです。
場所は「喫茶室ルノアール 新宿小滝橋通り店」。どこで打ち合わせをしようかいろいろ考えましたが、ここはやはりルノアールが安定でした。ルノアールは店舗によって会議室スペースが併設されており、1時間あたり¥1,000~¥1,500で利用することができます。ホワイトボードやインターネット回線、電源コンセントも備え付けられていますし、喫茶店ですので美味しいコーヒーやお茶菓子を頂きながら打ち合わせすることができます。うってつけの環境ですね😎
オフラインでの確認事項はこんなかんじ。
当日の司会進行
解説原稿の確認
導入と締めセリフの決定
リハーサル
当日の司会進行は、最終的に走者のPitmanが誰さんを解説としてお招きし、誰さんを紹介するという形をとりました。この後は基本的に誰さんに解説をお願いして、私からは一切喋らずプレイに専念するということにしました。ただ、やはり自分自身走りながら解説したいという想いもあったので、全5問のうちラスト1問だけを私がRTAを走りながら解説するという形をとりました。
解説原稿の確認は、誰さんの方で加筆修正してくださった内容を拝見しました。ここでびっくり、誰さんから見せていただいた解説はA4用紙に最も小さいフォントサイズでびっしり。私がお渡しした叩き台をはるかに超えるボリュームとクオリティの解説原稿がその手にありました!(改めてありがとうございました。)
解説原稿とは別に、当日に言っていいこと、言ってはいけないことの確認も行いました。5万人以上が見に来るであろうイベントで、しかも久々のオフライン開催。はしたない言動は極力しないよう、チクチク言葉をふわふわ言葉に置き換える作業をしました。
よく、GeoGuessrのRTA走者は、山の中を引いたときに「クソミドリ」といいますが、これはチクチク言葉。ふわふわ言葉になるように、「二酸化炭素だけでなく、タイムも吸収していきます。」といった「知的なギャグ」になるように言い換えをしておきました。
導入と締めのセリフは極力長くならないように注意して準備を行いました。RTA in Japanの運営の方から「前説は長くならないように」と事前にガイドラインを示して頂いていたので大変助かりました。じゃあどのような導入なら見に来てくださってる皆さんを引き込むことができるか?せっかくの3年ぶりオフラインイベント。しかも会場の note place はスポンサーとして場所を提供してくださっている。オンラインで見ている方とオフラインで見に来てくださってる方の一体感も作りたい。「これしかない!」と、note place の前を例題として問題を解くプロセスを簡単に説明することにしました。
そして最後にリハーサルを2回ほどおこなって、尺とセリフの受け渡しがスムーズに行えることを確認しました。以上、3時間の打ち合わせ。必要十分でたのしいひと時でした!
(7)事前プロモーション
せっかく大きいイベントですし、見てくださることそれ自体がチャリティにつながる。事前に興味をもってもらえたら嬉しいなという想いで、Twitter上に宣伝用のフライヤーを投稿しました。ありがたいことにたくさんリツイートしてくださって、「楽しみだー」という声をいただいておりました。
#2に続く
いよいよ本番当日です!
#02では、当日の動き・後日談について書きます。もしご興味あれば続編をお待ちください!
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