やりたいことをやりまくる
今年も、もうあと2ヶ月。
「今年もあっという間だった」と毎年言っているのだけれど、それでもやっぱり言ってしまう。
「今年は早すぎた」
だけど、私にとって2024年は印象に残る年だったと思う。
特別良い出来事があったわけでもなく、とびきり楽しかった年でもないんだけれど、自分のやりたいことをいちばんやった年だなあと思う。
▶別れが出会いだった
2023年は別れの多い年だった。
5年間も恋人がいたのだけれど、別れてしまい、久々に一人で住むことになって。
恋人がいなくなるというのは、人によっては自分の一部が消えたような悲しみを持つものだと言うが、私も少しの間はそうであったように思う。
だけれども、そんなのすぐに飛んでいって、それからの時間はむしろ自由な時間が増えて、思いっきり自分のやりたいことをやれて楽しかった。
恋人との別れムードだった私は、どうにかそこから脱出しようと思って、「人生の羅針盤」とやらを作っていたのだ。去年の12月のことだ。
人生の羅針盤の中には、「人生でやりたい30のこと」という項目があり、これらを出してみたのが、好き勝手した年=今年の始まりだった。
▶人生でやりたい30のこと
ことしやりたくてはじめた趣味は4つ。
1つ目は歌だった。
ずっと歌を歌いたかったのだ。もしかすると自分は歌がうまいんじゃないか?!なんて幻想を抱いていたからだ。
きっとそんな幻想を持つ人は多いと思うのだが、わたしもそうであった。
もしかすると自分には歌の才能があって、有名になるべきなんじゃないか?!と本気で思って、当時は彼氏に隠れてカラオケに行っていた。
だから、別れた今年、舞台で人前で歌を歌ってみた。
あとから録画しておいたのを聴いたが、そんなにうまくないと分かった。
だけど、曲によってはいい感じに声が出ていて、嬉しかった。そこだけ何度も聴いた。
まあ、自分にはとびきりの才能があったわけではないと分かったので、満足した。
2つ目は釣りだ。
恋人が釣り好きだったので、別れてもうできないのだと、とても悲しかったのだ。恋人と別れたことより釣りがもうできないことが、とてつもなく寂しかった。
なぜかって、釣りはなかなか一人で始めるのが難しい趣味だ。
他の趣味のように教室に行って習えるものでもない。(今はそういった教室もあるみたいだけど)
それで、もう投げやり(ていうわけでもないけど)で、釣りサークルに行って、おじさんばかりに囲まれて船釣りに参加した。
まさかの20代女子が来ると思っていかなったみたいだから、おじさん達は驚いていたけど。
3つ目は、ダンスだ。
ダンスは、小学生の時から好きでよく踊っていた。
だけど、習いに行こうとは全く思っていなかった。なぜかと言われるとなかなか難しい。そもそも選択肢として用意すらしていなかった。
高校・大学と部活でダンス部もあったが、ダンス部のイメージはやっぱり目立つ子が多く、そんななかでやっていく勇気などこれっぽっちもなかった。
だから入部を考えすらしなかった。
そんなことをしているうちに、社会人になって、ダンスは「いつかやってみたかったこと」にランクインするはめになったのだ。
それを今年、やってみようと思った。
3個所ぐらい体験に行って、その中の一つの教室でのダンスにドハマリしてしまったわけだ。
それから週一でダンスに行っているのだが、こんなにも、この瞬間が楽しいと思ったのは久々だと思った。
やはり、人生楽しいことをしないと行けないと思った。
そんなことをしていたら、今まで「もう20代後半だし」と思っていた思考は粉々になって消えた。
自分が今何歳なのかわからない。
厳密に言うと27歳なのは分かるのだが、27歳が何歳なのか、わからないのだ。
それから、4つ目がドラムだ。
これはほんとうに偶然だった。
最近はその時の気分で動くようにしているのだが、その日は会社の帰りに、直帰したくなく寄り道をした。
そこで出会った男性が、ドラマーだったのだ。
そして、今度スタジオで一緒に練習しようと約束をしてこの間行ってきた。
これがめちゃくちゃ楽しかった。
▶ひとりは怖い?ひとりだから怖くない!
こんなこと本人には言えないけれど、内心ほんとうに別れてよかったと思った。
恋人と同居していると、自由がない。
そんな話を同居している先輩にしたら、そんなことはないと言われたので、こんなふうに思っているのは私に限ったことなのかもしれないと思った
もちろん、時間的に自由がないというものあるけれど、どちらかというと、気持ちの持ち方として自由ではないのだ。
恋人がいたころ、私はシンガーとして、有名になりたいという、テレビを見ていたら誰もが一度は持ちそうな夢を持ってしまっていたのだが、ただの恥ずかしがり屋の私は、そんな願望を恋人に話すことができなかったのだ。
人のせいにしているが、結局臆病なのだ。
だけど、一人だったら何も怖くはなかった。
▶何でもできるんじゃん
そんな好き勝手をした年を越そうとしている自分が、今年のはじめを思い返して何を思っているかというと、
意外となんでもできるもんだなあということだ。
恥ずかしくてできなかった人前で歌を歌うこと
キャラにも合わないダンスをこの歳から始めたこと
恐怖だった船で釣りをしてしまったこと、
今回は書いてないけれど、他にもある。
仕事で独立したこと、
あちこち旅したこと、
「やってしまえ」というノリであれこれやってしまったこと。
そう。やってみたら意外と何だっていつからだって、できちゃうんじゃん。あと二ヶ月。私はどこまでやっちゃえるだろうか。
楽しみだ。