母の認知症 デイサービスのこと

時系列はバラバラで。

 母が認知症の診断を受け、デイサービスを利用することになった。まずは週2からはじまった。
 最初デイサービスを利用することを母は、とても嫌がっていた。それは認知症になる前から「老人ホームには入りたくない」とよく言っていた。
 認知症とはいえ、初期の頃だったので、自分よりも認知症が進んでいる人たちの姿を見て、「自分は、こんなじゃない!」っという思いがあったから。
 デイサービスの話を進めると自分が捨てられるように感じたんだと思える険しい表情に。
 「気分悪いわ!!」っと、外面だけは良い母が憤りを隠せなかった。
 とはいえ、なかったことにすることもできず、話は進みデイサービス当日、緊張と不安の表情だったがにこやかに迎えてくださるスタッフさんに、つい外面良く出かけて行った。
 結果的には、ゲームをしたりお風呂に入れてもらったりと刺激のある1日となったようだった。
 自分より認知症の進んでいる人もおり、自分に優越感も持てたのかもしれない。
 
デイサービスを利用するにあたっては、姉の勧めだったが、正直私は複雑だった。
 同居している私がデイサービスを受け入れるということは、私自信が介護を放棄しているように思われるのではないか。母を見捨てると思われるのではないか。そんなおもいもあり、いつもいつも後ろめたい気持ちがあったから。
 
デイサービスでは外面良く、もともと神経質な母は、1日過ごすととても疲れるようで、帰宅してからはいつもの認知症の症状よりもひどくなっていることが多かった。
 私が仕事から帰宅する少し前に、母はデイサービスから帰ってきている。朝も私の出勤後にお迎えに来てもらっていた。
 朝は比較的問題なかったが、私が帰宅すると上半身裸で椅子に座ってテレビを観ていたり、持ち帰ったはずのカバンや中身がなかったりと摩訶不思議な状況もよくあった。
 そして、そう何ヶ月もたたないうちに認知症も進み、家1人で留守番するには心配すぎ、週2から週5前後お世話になることになっていくのでした。

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