母の認知症 着替えること

時系列はバラバラで記しています。

 母の認知症が進み、いよいよ着替えの順番が分からなくなった時の私なりに考えた対処法。
 お風呂から出ると、身体は拭けるけれど、下着、肌着、パジャマをどの順番で着るのかが分からなくなった母。とはいえ、全部介助することで出来ることが減ってしまうことへの不安もあり、なるべく自分でできるような工夫をした。それは子育て中、自分で着替えができるようになってきた娘にした対応に似ている。
 まず身体を拭いて、部屋に戻るとき、床に身につける順番に衣類を置いていくこと。
 一歩目にパンツ
次に、肌着
パジャマのズボン
パジャマの上衣
順番に身に付けていけば部屋に戻れるという風。
  これが意外とうまくいった。
 ただ認知症が進み、布パンツで過ごすのが危うくなってきたころ、紙のパンツを導入。紙のパンツを見たことがある人は分かると思うが、洋服でいうところの縫い目になる部分が肌に当たらないように外側になっている。母からすると、縫い目は内側という概念が残っており、わざわざひっくり返して穿こうとする始末。「これはね、こういう物なん。これでイイんやで」と説明しても怪訝そうで、一旦は言うことを聞いてくれるのだけれど、寝室でこっそり裏返してしまうことがあった。なので、常に母の穿いている紙パンツが逆になっていないかをチェックするという作業が増えたのだ。
 認知症とはいえ、覚えていることにこだわりが強く、融通が利かないこともあった。
 後に介護の専門の方に、その話をしてみると
「そういう場合は2枚重ねて、外側の紙パンツを裏返しして納得してもらえばいいんだよ」と教えてもらった。
 もっと早く知っていれば、家で、やいやい文句言わずに済んだのにな。と。
 母が紙のパンツを穿くきっかけは、また次回に記していく。

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