お前は人のことばかりうるさい
「お前は人のことばかりうるさい」
これは漫画『鬼滅の刃』の最終決戦である無惨との闘いの中で、瀕死の炭治郎を助けに入った伊黒小芭内(蛇柱)が目を負傷していることに対して心配する炭治郎に対してはなった言葉です。
自分自身が死にそうだったから助けに入った伊黒小芭内に対してなお心配する炭治郎に向けてカウンターとして返したセリフなのですが、私は後半戦のバタバタしたやり取りの中でも屈指の名シーンだと思っています。
緊張した過酷な闘いの中で「うるさい黙れ」と言い放つこともできたはずですが、こういったセリフの中にも本作の優しさが溢れているような気がします。
これまであまりその性格や過去の背景なども語られてこなかった伊黒小芭内というキャラクターの内面(優しさ)が滲み出ています。
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本来こうした優しさっていうのはこのように表現されるべきだとつくづく私はそう思います。
しかし世の中を見るとまるで逆のことがあまりにも多すぎやしませんか?
どうでもいい・他人のことに対して「そういうのは良くないと思う」といった批判や誹謗中傷が多すぎることがあまりにも悲しくて情けない。
自身の「正しい」を相手にただぶつけるだけの自己満足をもっと減らせるときっと優しい世界になると思います。
そもそも本来の優しさとは思いやりであり、その延長上におせっかいのようなものがあるのだと思うのですが、どうしても最近はSNSなどの匿名性によりそのおせっかいの部分だけが暴走しているように感じます。
もっと本来の優しさとはなんなのか、どこにあるのかってことを『鬼滅の刃』を全巻読み直して学んで欲しいですね。
もちろん私自身も繰り返し読んで優しい心をしっかりと胸に維持し続けられるように精進していこうと思います。
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最近いっぱい仕事している日常の中でもこういったなんかズレたことがあまりにも起きていてそういうことを感じる度に冒頭の伊黒さんのセリフが思い起こされます。
昔『人のセックスを笑うな』という映画がありました。
私はこの映画のタイトルを見た時に凄く心に刺さったことを覚えています。
この映画の内容自体は歳の差のあるふたりの恋愛模様を描いたドラマなのですが、タイトルがとにかく刺さる。(内容以上に)
ようするに「人がやってることに口出しするな」ってことですよ。自分のことに集中しろ。よけいなことを考えるな。他人は関係無いだろ。自分だってそんなこと言われたら嫌だろ?ってことです。
そんなメッセージが込められた素晴らしい題名だと感じました。
まずは己から。
そしてそれを他人にとやかく言うことも指摘することも侵害することもするな、お前はお前のことをやれってことです。
ああ、これ以上書くとなんかどんどん具体的になっていずれ便所の落書きになりかねないのでこのへんでやめとこうと思います。
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さて後半部分は久しぶりにここ最近の出来事について近況報告や仕事のこと人と会って話したこと思っていることなどを綴っていこうと思います。
日記のようなものだと思っていただければ良いかと。
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2020年12月に起きた出来事と思ったこと
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