人がときめくのは結末を知らないからだ
ネットフリックスで配信中の『梨泰院クラス』全16話を視聴しました。
面白かった――――!!
梨泰院というのは韓国にある街の名前です。ソウルのちょっと南の方にあるちょっとお洒落な飲食店街です。
物語の冒頭が高校生からスタートしていることもあってか、また『梨泰院クラス』という番組タイトルの印象からもなんか高校生のスクールカースト的な物語という印象を持ってしまいがちですが、その実態は15年かけたお仕事復讐劇というものです。
父親をひき逃げ事故で殺された主人公がその息子と『長家』という韓国の外食産業最大手の大企業をビジネスで打倒するという真正面から描いた完全な復讐劇。
私が大好きな「仕事」と「復讐劇」という二大キーワードが入っている作品なので無条件に観始めてしっかりと全16話を楽しませていただきました。
「人がときめくのは結末を知らないからだ」
このセリフは『梨泰院クラス』の作中で主人公が語った言葉です。
『夢』を見ることと未来に期待することや希望を抱く人々の言葉を正に言語化してくれた凄く素敵なセリフだと思います。
「自分の決定に忠実になれ」
「夢の大きさがその人の器を決める」
「何度でもいい、酷い人生よもう一度」
このドラマの中ではこういった胸を撃つ素敵な言葉が溢れています。
韓国ドラマの多くはこうした誰もが胸に刺さる共通で普遍的なセリフが数多く登場します。
元々は韓国語で作られた脚本なのでネットフリックスで世界中で視聴できるようにローカライズ(各国言語に最適化する作業)されているわけですが、通常はやはりそれぞれの国の宗教や文化の違いから元の言葉やニュアンスから少しずつズレていって違和感が大きいものも少なくないと思います。
ですが本作を代表するように韓国ドラマはどの国の人々にとっても普遍的なテーマや言葉を使っていることからあまり変化することなくローカライズされているように感じます。
「貧乏・金持ち・イジメ・正義・巨悪・復讐・愛・逆転」
どの韓国ドラマの中にもこうしたテーマやキーワードが散りばめられていることも特色の一つです。
私は昔から韓国ドラマや韓国映画が大好き、もっと言うと韓国という国や文化自体が大好きで毎年ソウルにも足を運びますし食文化や国民性そのものを愛しています。
自分自身のモノ作りへのヒントも多く感じていて韓国の文化や作品に触れることで沢山のものを吸収させてもらっていて、なんなら私自身を構成する要素の一つだと思っていますし、最近はそれが行き過ぎて「ひょっとしたら自分は韓国人なのではないか」という疑いすら抱くほどになってきています。
ここ最近のネットフリックスの視聴ランキングを見ても『梨泰院クラス』を筆頭に『愛の不時着』『愛の迷宮~トンネル~』などの韓国ドラマがTOP3を席巻しているのを眺めながらなんか嬉しい気持ちになっています。
「ようやく世界が韓国ドラマや韓国映画が持つパワーに気づき始めたか」
実に勝手ながらそんなことを思っています。
『愛の不時着』は韓国の財閥令嬢がパラグライダーの事故で北朝鮮に不時着してしまってそこで出会った軍人と恋に落ちてしまう話です。
『愛の迷宮~トンネル~』は愛する妻を残したまま主人公の刑事が30年の時を超えて現代にタイムスリップしてしまう話です。『テセウスの船』の逆バージョンって言ったらわかりやすいかもしれませんが、面白さは別次元です。『テセウス』も漫画・ドラマ共に良質で凄く面白い作品ですが、私的な所感を述べさせていただくとその10倍くらい『愛の迷宮~トンネル~』は面白いです。
正直に並べると『梨泰院クラス』は割とスタンダードな韓国ドラマでその戦闘力をスカウターで測るとだいたい100万くらい。対して『愛の不時着』は戦闘力250万、『愛の迷宮~トンネル~』は戦闘力600万くらいなので発明レベルで評価しても別次元の面白さなのでぜひ観てみてください。
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さて後半部分はそんな私が選ぶ【史上最強の韓国ドラマTOP3】をご紹介したいと思います。
韓国ドラマが持つたくさんの魅力がとてつもない密度で凝縮された珠玉の作品でその戦闘力は1億を超えるもののみを選出させていただきました。
それではご覧ください。
【史上最強の韓国ドラマTOP3】
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