昼も夜も風呂でもトイレでも夢の中でも②
ショート映画の脚本(初稿)が完成
前回の記事(上のやつ)の後半部分でも触れているのですが、まぁいろんな経緯もあって、私、ついにショート実写映画の脚本&監督を務めることになったのですよ。
それで前回の記事タイトルは『昼も夜も風呂でもトイレでも夢の中でも』という感じになったのですが、オファーをいただいてからの数週間は本当にそれこそずっと昼も夜も風呂の中でもトイレの中でも、なんなら寝てる時の夢の中でも、そのショート映画の脚本や企画について集中して考え続ける毎日だったのです。
で、そうやってショート映画の脚本(初稿)が完成しました。
脚本提出は7月20日とのことなので、実に1か月も前倒しで進めています。
あくまで初稿なのでここから時間をかけて推敲してさらにチューニングしていきますよ。
たぶん、私ほど年間でたくさんの映画を観続けているゲームクリエイターはそうはいないと思っています。(年間300本以上の映画を観ています)
今回の企画はショート映画(尺は5分から10分程度)なので、その研究のために世界中のショート映画を観まくりました。
そのためにSAMANSAにも入会して片っ端から視聴しました。(現状200タイトルくらい視聴しています)
根が真面目なんですよね、私。
やる以上は勝ちに行く。
「所詮ゲームクリエイターが手掛けるショート映画なんてこんなもんでしょう」とは絶対に言われたくないし、言わせない。
「なるほど、そうきたか、お見事!」
言われたい賛辞は絶対にコレじゃなきゃダメなんです。
だからこの数週間考えて考えて学んで研究してまた考えて。
ようやく脚本の初稿が完成したのです。
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そして始まる脚本デバッグ
サイバーコネクトツーには『脚本デバッグ』というシステムというか、文化があります。
ゲームソフトの脚本でも、漫画の原作でも、社長が書く本の原稿でも、文章と呼ばれる執筆物は必ずこの『脚本デバッグ』を行う、というルールなんです。
当然ながら今回のショート映画の脚本も初稿が上がった時点で自動的に秘書から「ではいつも通りメンバーを招集して脚本デバッグを始めますね」と言われて、早速ですが社内で脚本デバッグが始まりました。
集められるメンバーはだいたいチーフやプロデューサーといった役割の人間が多くて、かなり所見の人間の客観的思考を持った状態で読んでくれて、率直な感想や指摘を赤裸々にエクセルにまとめてくれます。
早速ですが、エクセルを覗いてみたらすでにいくつかの指摘と感想が記入されていました。
「○○が○○であるということがわかりにくかったです」
「この時の感情はきっと○○だと思うのでセリフには○○のニュアンスを含めたほうが伝わりやすくなると思います」
これらの指摘、読んだらわかる通り、一切の遠慮はありません。
みんな本当に赤裸々に感じたことを書いて指摘してくれています。
これこれ、これなんですよ、サイバーコネクトツーの強さは。
いくら社長が書いた脚本だからって、そこには一切の忖度もありません。
実に頼もしいスタッフたちなんです。
そして、この指摘、「今で良かった」と本心から思えます。
完成して納品してしまった後では遅いんです。
修正や調整が可能な今だからこその有難い意見なんですよ。
おかげでここからさらにより良くすることが出来るんです。
「この指摘、そんなにみんなが気にする部分かなー、なるほどね、けどね、これが完成した暁にはもっと多くの人が観ることになるんだからね、その違和感を少しでも軽減して作品自体のクオリティが上がるのならきっちりと修正して調整しておこうかな」
こういうことを考えながらさらにチューニングしてより精度を高めていく作業をこれから順番にやっていきます。(だって納品まで1か月もあるので)
これが金曜日の出来事です。
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