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拳を使うまでもないたやすい相手であった

山口貴由さんの漫画『覚悟のススメ』の中盤くらいのエピソードで、いわゆる知略(卑怯)型の敵と闘うシーンがあって主人公の葉隠覚悟はがくれかくごは幾度となく窮地に立たされます。

卑怯な罠に落ちてしまった主人公は洗脳されてしまったヒロインに手が出せずまさにボロボロになり瀕死となってしまいます、が、愛の力で洗脳を解いて再び立ち上がるのです。

そして劣勢になった敵幹部が「いずれまた!」と逃げようとする姿に「勝負に二度目は無い!」と槍を投げて串刺しにして完勝するのですが、さすがにやられ過ぎて全裸で満身創痍の状態です。

しかし、その直後に主人公・葉隠覚悟はこう言ってのけます。

「拳を使うまでもないたやすい相手であった」

こんなカッコいいセリフ、こんなカッコいいシチュエーションってあります?死にかけてるんですよ、ボロボロなんですよ、瀕死だったんですよ、それなのにこのセリフ、この不屈、男だったら逆境に立たされた時こそこんなタフなセリフを吐きたいと思いますね。

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私自身も意識的に(やはり山口貴由先生に憧れているところもあって)普段からこういったタフなセリフを吐けるように、自分自身を律していつだって心の準備を完了させた状態で生きています。

しかし最近は私よりも遥かに年下であっても一部の『覚悟完了』した若者が、こういったセリフを吐くという瞬間に立ち会うことが多くなってきたように感じます。

そう、つい先日もそんなことがありましたね。

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ボクがやらない理由にはならないでしょう

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