週刊少年松山洋_タイトル_修正

『NARUTO-ナルト-』の最終回を書いてください 前編

“新卒でゲームデザイナー(企画)として入社した例はありますか?”

“全くの異業種からゲームデザイナーになった人はいますか?”

採用に関する説明会を実施すると後半の質疑応答でこんなことをよく聞かれます。答えはもちろん“あります”よ。新卒でも中途でも異業種からの転職でもゲームデザイナーとして採用してきた例はたくさんあります。

しかしやはりゲームデザイナーという職種は特別で正直ハードルは決して低くありません。が、必ずそのハードルを飛び越えてくる人間が存在します。

今回はそんな“ある男”の物語を紹介します。

その男は22歳で大学を卒業後、会計ソフトの会社に就職して営業職として働いていました。福岡での研修を終え東京への配属が決まって忙しく仕事をしていましたが、ある時ふと考えました。

“あれ?俺の人生ってコレでいいんだっけ?コレが俺がやりたかったこと?俺が本当にやりたかったことってなんだったっけ?あ、ゲームだ、俺はゲームクリエイターになりたかったんだ!”

そう気づくともう止まりませんでした。就職して1年足らずで会社に退職願を出して東京から福岡に戻ってきました。

親に頭を下げて頼み込みました。

“1年でいい。実家に置いてくれ。その間にゲームクリエイターとしての能力を身に着けて就職してみせるから”

そういうと父親から“まあ25歳くらいまでは色々やってみたらいい、自分が納得いくように頑張れ”と言われて更に意識と熱は高まりました。

“絶対にゲームクリエイターになる”

それからゲーム業界のことを学び、制作・開発に関する知識を身に着けるためにたくさんの本を読んで研究しました。

“うん、俺がやりたいのは企画だ、ゲームデザイナーだ、ゲームシステムとシナリオの融合と調和を作りたい、シナリオ系の企画マンになるんだ”

方向性を定めたら次はたくさんのゲームソフトを遊びました。ノートにメモを取りながら。分析・分析・分析・分析・研究・研究・研究・研究。

――――それから1年後。

サイバーコネクトツーに応募書類が届きました。

男の名は藤野成章(フジノシゲアキ)、この時24歳でした。

『NARUTO-ナルト-』の最終回を書こう
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