週刊少年松山洋_タイトル_修正

人からオススメされなければ一生出会えない作品がある

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弊社には“ライブラリ委員会”という係があります。

社内にある大量のマンガ・アニメ・映画・ゲーム作品などをスタッフ全体に向けて毎週オススメするのがそのメンバーの役割です。

というのも弊社にはたくさんおライブラリが常設されています。

マンガ=5,000冊
アニメ・映画のDVD&ブルーレイ=9,000本
ゲームソフト=2,000本

これらのライブラリは社内に置いてあって、サイバーコネクトツーのスタッフであればいつ何本でも黙って持って(借りて)帰って良いことになっています。

そもそもなぜこういったライブラリを置くようになったかというと(詳しくは『熱狂する現場の作り方』に書いてありますが)200人もスタッフがいて年齢も国籍も違う人間が集まると、観てきたものも遊んできたものもバラバラなのです。みんな趣味が異なるので当たり前。世代が違うと“生まれて初めて観たガンダム”だって違うのです。(最近は初めて観たガンダムが“ダブルオー”という世代が出てきています)

その“差”を埋めるためにこれらのライブラリが用意されているのですが。

ただ、これだけ数があると正直どれから順番に観ればいいのかもわからない。

とりあえず“サイバーコネクトツーのスタッフたるものこれだけは観ておけというCC2指定図書(25作品)”は私がリストを作って社内で開示しているので、まずそれから観るとして。問題はその“先”です。

そこから“更に!”知見を広げるために観ておいたほうが良い作品は何か?

それをオススメしてくれるのがこのライブラリ委員会なのです。

ライブラリ委員会は福岡本社と東京スタジオにいるスタッフの有志で構成されています。合計10名程度です。

会社で毎週月曜日に実施している全体朝礼の最後に“今週のオススメライブラリのコーナー”と称して彼らからオススメ作品が紹介されます。

だいたいスピーチ(口頭)で1分以内で紹介するルールです。

私からしてみるとそのコーナーで紹介される作品はどれも“観ていて当たり前の作品ばかり”なのですが、おっと、いけない、そうじゃない、“観ていて当たり前と決めつけているからみんなが気付かない”ことだってある、そのためのライブラリ委員会なんだから、おじさんは黙ってなきゃ、と毎週ヤキモキしている感じです。

参考までに、社内に掲示されている“今週のオススメライブラリ”を紹介します。(毎週のスピーチで紹介した作品をこうしてまとめて社内に掲示しているのです。これもライブラリ委員会が実施しています)

画像1

こうして見ると実に良くできてる。オススメ紹介文も。構成も。

しかし、“やはり今さら『リーガル・ハイ』かよー!”なんてことを思っちゃいます。

それを、ね。

このライブラリ委員会のニイザト委員長にこぼしたらこう言われましたよ。

“人にオススメされないと一生出会えない作品だってあるんです!”

ってね。

なーにを、当たり前のことを偉そうに……って思いましたが妙に納得してしまったセリフです(笑)。(後ろ向きに前向きというかなんというか)

確かにこの世にはたくさんの作品があふれています。

その中から“これだけは観ておかなきゃ!”という作品をひとりで自動的に見つけるのはよほどのアンテナを張ってない限りは極めて困難なこと。

誰かにオススメされることで背中が押されることだってあります。

ましてや同じ社内でスタッフ同士がこうやって同じ方向を向いてオススメしあっている姿になんとなく“いいな”と改めて思えたので紹介させていただきました。

さて。

ここからは。

前述の私が社内で開示している『CC2指定図書(25作品)』を公開します。

漫画・アニメ・特撮・映画・ドラマの中から(無理矢理仕方なく)25作品だけ絞りに絞った25作品です。

『CC2指定図書(25作品)』

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