『NARUTO-ナルト-』の最終回を書いてください 後編
なんの実績も無い“持たざる者”だった男フジノ(24歳・無職)がゲームクリエイターになる物語の後編です。(前編と合わせて読んでください)
『NARUTO-ナルト-』の最終回を書こう
-後編-
サイバーコネクトツー(ニシカワ&マツヤマ)からフジノに出された課題は二つでした。
しかしフジノには“それ以前の問題”がありました。
それは(無職だから)“お金が無い”ことと、“『NARUTO-ナルト-』を読んだことが無い”ということでした。
それからフジノは考えました。
考えたうえで(漫画を全巻購入できないので)地元の漫画喫茶に行って『NARUTO-ナルト-』を読みながらまた分析してそれを大学ノートにまとめました。
漫画家・岸本斉史の特徴・クセ・好んで使う演出などをピックアップしてどんどんとノートにまとめていきました。
その後は家に戻って今度は漫画喫茶でまとめたノートを資料にして課題の制作に取り組みました。
そして提出期限である2週間後――――
フジノは課題の提出をしに再びサイバーコネクトツー福岡本社を訪れたのでした。
会議室には2週間前と同様にニシカワとマツヤマがいました。
課題書類を受け取りながらそれぞれが目を通して評価しました。
【ニシカワ課題】の提出作品は以下のような内容で作られていました。
構成としてはまあスタンダードな作り。もちろん全くダメということではないが「良い!」という評価にもならない。
やはり「底」を見るにはもうひとつの課題が必要だったな。
そう思いながらマツヤマ課題の方をチェックしました。
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