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無気力を装い一生懸命はカッコ悪いという生き方

私は普段の移動中の電車の中だったり、たまたま入ったお店で隣になった人たちの話をよく“盗み聞き”します。

まぁ“盗み聞き”なんて言い方は表現がヨロシクないかもしれませんが、特に人の多い車両なんかに乗った時には否応なしに周りのサラリーマン集団の会話なんかが聞こえてきたりしませんか?

そういう時に私は単純な好奇心からよく注意して耳を傾けてしまうクセのようなものがあります。

先日たまたま電車で隣り合わせた若いサラリーマンの集団(4人)の会話が聞こえてきてその中に“ゲーム”というキーワードが飛び出してきたので尚更ピクッとなった時の話です。

要約してお届けしますが概ねこのような会話でした。

*****ガタンゴトンガタンゴトン(電車の中)*****

男A「彼女と同棲しててそんなにゲームとかよくやれるね」

男B「まぁはい、好きなんでゲーム」

男C「彼女怒らないの?」

男B「一緒にやったりとかもしますよ『モンハン』とか」

男D「彼女もゲーム好きなの?」

男B「あんまり好きじゃないですね、僕に付き合ってくれてる感じです」

男A「じゃあいつもはお前ひとりでゲームやってるの?」

男B「はい、一人で遊ぶことが多いです」

男C「彼女と一緒にいても?」

男B「はい」

男C「その時彼女は何してんの?」

男B「ネイルとかしながら僕のプレイを見てます」

男D「お前ヤバイよ、それw」

男A「ひでー」

男B「一緒に楽しんでますよ」

男C「いや、ないやろw」

男D「ゲームとかオレ全然しなくなったわー」

男B「そうですか」

男A「昔はね、オレもよく遊んでたけどな」

男C「そうね『ポケモン』とか」

男D「今はそんな体力ないわー」

男A「俺はさ、自分の時間に敏感でさ、“2時間出来たら何やるか”って感じで優先付けちゃうからさー」

男B「なにやるんですか?」

男A「んーいや特に何もしないけどw」

男C「なんスか、それーw」

男D「ギャッハハハハハハハハw」

男B「……はは」

*****ガタンゴトンガタンゴトン*****

まぁおおよそこんな感じの会話の内容だったのですがいかがですか?このまるで中身の無い感じ。私は横で聞こえてきたこの会話を聞きながら怒りと笑い(あきれ)が同時にこみ上げてきて無表情&ノーリアクションを維持するのに必死でした。

会話から察するに“男B”が一番若い新入社員くらいのポジションでそれ以外は会社の少し上の先輩達といったところでしょう。

(あとこれも憶測ですが会話の中でBは“彼女と一緒に『モンハン』やったりしてる”と言ってましたがこれも恐らくは“一緒”ではなく彼女は本当に横で見てるだけなんでしょう。今の時期だと『モンハンワールド』でしょうから“一緒に”というのはなかなかの環境面でのハードルが高いのでフワっとした表現で言ったのだと思います)

ともあれ流れから紐解いてもなーんか“ゲームが好きなだけで彼女と一緒に楽しんでいるはずの男Bが小馬鹿にされてる感じ”がして私は気分が悪かったですね。

そして周りの先輩社員の方々はなぜこんなにも“無気力を装う感じ”の振る舞いをするのでしょう?

これってカッコいいんですか?

何かに夢中になるってそんなに変なことなんでしょうか。

もちろん私自身も含めて私の周りにいる人たちは常に何かに夢中な人達ばかりです。(もちろんファンの皆様も含めて)

それはエンターテインメント業界でお仕事をしている我々だから、周りにそういう人達しかいないからそんな感覚になってしまっているのでしょうか。

だから我々は世の中とこんなにもズレてしまっているのでしょうか。

今回はたまたま先日電車の中で聞こえてきたサラリーマンの会話を取り上げましたが、だいたいそれが居酒屋だろうと喫茶店だろうと駅の中だろうと聞こえてくる雑談の多くがこんな感じで“無気力な感じ”を押し通した会話が実に多いと思っています。(感じています)

なんスか、これ(無気力)、流行ってるんですか?

もちろん自分たちの感覚や趣味を誰かに押し付けようとは全く思いませんし、“人は人”で全然良いとは思っていますが、なんか、ね、最近聞こえてくる会話があまりにもこんな感じで続くと“世の中の大半の人は何を楽しみに生きているんだろう?”って思ってしまいます。

ひょっとしたら“そういう生き方(何かを楽しみに生きる)すらしていない”のかもしれませんが。

そう考えるとちょっと寂しくなりますね。

というか書いてて悲しくなってきました。

けど。

同時に。

“毎週の少年ジャンプが楽しみで『鬼滅の刃』を読んでは自分だったらどうやって鬼舞辻無惨を倒すだろう?あのまま朝日を浴びせるとは考えにくいな、炭治郎はどうやって復活するんだろう?いや、ただの復活じゃあないな、無惨を倒すチカラと共に復活するはずだからあとどれだけの柱や仲間が犠牲になりどんな散り方をしていくんだろう、例えばそうだな……”

なんてことを毎週ワクワクしながら読んでは考える自分自身が“こんな自分で良かった”と思い、そしてその幸せを精一杯噛みしめながら今日も楽しく生きていこうと思いました。

毎日楽しみが多い生活を送ってて心底良かったなぁと思います!

おしまい

*****

さてここからはそんな(話にも上がった)【『鬼滅の刃』のクライマックスというか最終回を予想する】のコーナーをお送りしたいと思います。

もちろんネタバレ全開でお送りしますのでそのつもりでご覧ください。

*あくまで個人的予想です。
(連載当時に執筆しました)

【『鬼滅の刃』の最終回を予想する】

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