やっと見つけたけれど…《ツインレイ物語③》
偶然(運命?)の出会いによって、レラが先に私(ピリカ)を見つけました。
そのときの私が、レラの顔も名前も知らなかったとは、どういうことなのか?
当時私は別のミュージシャンのファンで、その人が出演するということで、その日のライブに突発的に行きました。
そのライブでメンバーに欠員があったため、たまたまレラがピンチヒッターとして出演していたのです。
だから、私にとってその時のレラは、まったく知らないゲストミュージシャンでした。
これも不思議な偶然です。
私が行く予定ではなかったライブに、本来のメンバーではないレラが偶然出ていて、なぜか私は理由もわからず、そのライブへと足を運んでいたのです。
正直なところ、ライブ中のレラの姿はほとんど視界に入っていなくて…
何しろソールドアウト公演で人がいっぱいの会場の、いちばん後ろにいたのですから。
ライブ後に、会場の外で友達とお喋りしているところを、メンバーと帰る途中のレラが通りすがりました。
しかし、そのときも私はレラをまったく認識していなくて…
レラだけが、私を見て「やっと見つけた!」と全身が熱くなる普通ではない感覚を感じたのでした。
周りに人がいたため声をかけることもできず、自分の感じた感覚を不思議に思いながら、レラはそのまま立ち去りました。
運命の出会いを果たしたものの、レラは私の名前もどこに住んでいるのかも知らないまま、離れるしかありませんでした。
その次に私がレラの姿を見たのは、それから9ヶ月半後のことでした。
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