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エネルギーでわかったんだ《ツインレイ物語⑧》

レラと初めて言葉を交わした日から、数ヶ月おきにレラは私の住む地方にライブをしに来るようになりました。

その頃のことを私はあまり覚えていないのですが、物販でもう一度少しだけ話をしたかもしれません。


その後、レラが詞曲を書いて歌っているバンド「L」が気に入った私は、ライブの感想や曲が好きだということを、オフィシャルサイトのファンメールから伝えました。

でも、自分のことを覚えてほしいとか、ライブで見つけてほしいなどと微塵も思っていなかったため、私のことが特定できるようなことは何ひとつ書きませんでした。

自分が純粋に音楽を楽しむためだけに、レラのライブに行きたいと思っていたからです。


そのメールを送ってから数ヶ月後、私の住む地方にライブに来ていたレラと再び話す機会がありました。

これまで、2言3言しか会話をしたことのなかった私たちが、初めて少しだけ長い時間(と言っても5分程度でしたが)話をしました。


ライブの感想などを話していると、突然レラが

「メールくれましたよね?」

と私がメールに書いた内容を話してきたのです。


そのときは話すことに集中していたので「?」とは思ったものの深く考えなかったのですが、後から思い返してみると、かなり謎でした。


「どうして私があのメールを書いた人だとわかったのか?」


私はレラと話している時にも、メールを送ったことは言いませんでした。

というより、送ってから何ヶ月も経っていたのでメールしたことさえ忘れていたんです。


それなのにレラは、そのメールを送ったのが私だと確信している様子で

「オレは会ったときに直接感謝を伝えたいと思ってるんです」

と、ファンメールのお礼を言ってくれたのです。


レラはその気持ちを伝えられる日を何ヶ月も待ち続けていたんですね。



でも、なんで私だとわかったの??


「メールを開いた瞬間に、エネルギーでピリカからだってわかって、ものすごく嬉しかったから」


だそうです。


でも、私はビックリでしたよ。ミュージシャンの認知能力、怖ー!って思いましたもの(笑)


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