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EP.017 勝瀬祐介 / YUSUKE KATSUSE(学び・広島)

”東京生まれ東京育ち。プロジェクトを立ち上げ地域でアクションする高校生たちの”熱源”に触れ、2020年に瀬戸内に浮かぶ教育の島・大崎上島へ移住。2021年には島の高校生たちと一緒にミカタカフェを開店。コミュニティカフェを拠点に、偶発的に出会う人々が対話し関わり合うことで生まれるエンパワメントを探究中。いつか、本屋を開くのが夢。”

高校生100人へ、本を贈る 
〜誰もがセイトで、誰もがセンセイ〜

https://for-good.net/project/1001408

keyword 前編
30歳になった時. マイプロのサポーターに声をかけた時、実は. もう一度ピリはじに辿り着いた. 学びがはじまる瞬間. 大崎上島ならではのカリキュラム. 学校の外に染み出していく. 学びが発生する. 谷村先生の回を聞いて. 勇気を感じ取るから大人はその子を助けたくなる. 感化されてしまう. だから僕はこの島に来たんだ. 大人も学ぶ場だよ. パスをいただいて. 外に繰り出して探求していく. 私たちは何のために学ぶのか問い直し. テーマは自分で決めるんだよ. センスメイキング. やりたいことが見つからなかった. 自分は何をやればいいんだろう. 学びの目的. 気づいたら移住していた. やってみたいことを見つけてみる. 一歩目の瞬間が見られる喜び. 高校生に本を贈ろうと考えている時に思い出してきた. 20歳になるまで忘れていた. 自身の体験を贈る. 贈与のバトン. 知らないうちに何かが手渡されていて. 物体があることが大事. この本に託したっていう気持ちを受け取った気がした. 今、20歳になりました. あの年賀状どこにいったんだろう. 20歳のぼくにはタイミングが違ったんだろう. 記憶が発動するとき. タイムカプセル. 結果、贈られる. 宝探しをしている感覚. 宝物を埋めておきたい. あの時ほど熱くなれません. やらなくてもいいことをやる余裕がない. 申し訳なさそうに. もう一回、発動する瞬間があればいいな. どこのタイミングで交ざり合ったのか?. 本屋をやりたいんです、実は。の時期. 高校生に向き合う大人に似ていた. いつかできないかな. 藤井さん. これもマイプロだなぁ. 創造的誤読. ズレをどう生み出すか. パチン. 原体験. 贈り物をされた. 未来にぽーんと投げられた. 贈与の交差点. 入り混じって出発. 差出先が増えた. 贈物がでかくなった. 連名. 離れることの経験を踏んでいく.  じゅんぐりじゅんぐり.  どこかのタイミングで再び出会うことがある.  終わりを意識しながら出会う.  どう終わらせるか.  切ない交差点をつくっている.  記憶が別のものを生み出している.  10年灯しつづけろ.  自分のなかで反芻している.

keyword 後編
情景を描写する.  言語に頼らずに体験を贈った.  情景を並べる.  言葉を言葉で伝えたくない.  階段を降りる音が入っている.  トントントントン.  日常に溶けていく.  情景で終わる.  贈られたあとの生活や暮らしを想像しながら贈りたい.  タッチ.  贈るけど、送り出す.  期待を押し付けることへの抵抗.  影響を与え過ぎたくない.  受け取り方は本人たちに委ねたい.  人を変えたいって欲望な気がしていて.  本の一説だけをどう届けるか.  雑音を消したい.  どんどん意味が変わるようなものがいいな.  ダイレクトに届けすぎると時間軸が生まれない.  意図してズラした.  この世に生まれた意味は与えることによって与えられる.  贈与は贈与を生まなければ無力である.  2020年3月発売.  まどろまどろしい.  GIFTの語源は毒(ドイツ語).  拾うように出会うように本を選んでもらう.  見守ってほしい.  選ぶ行為と出会う行為は別にしたい.  偶発的に出会う.  ご縁で出会った.  自分が出会いにいくもの.  偶然の出会い方.  余白のつくり方が上手.  日常に溶けていく情景をつくるのが上手.  観察的なかんじ.  交差点にいる人.  ハレとケ.  生きねば.  自分は何をやっているんだろう.  マイパブリックマインド.  自分はいつか死ぬことを意識しながら.  終わりを意識しないと動けない人間なのかもしれない.  すごく安心した.  自分が幸せになるよりも誰かを幸せにする方が簡単かもしれない.  確認しながら生きていくんだろうな.  重なりあって境界が溶けていく感じ.  そこに自分も入っていく感覚.  自分なりに誤読する.  栞を挟みながら.  終わらせることを決める.  自分が終わらせたことを誰かがまたはじめてくれることを信じる.  ピリオドを打つことを決めるのは残された人たちにとって意味が生まれる.  以外のつづき方がある.  ある意味呪いとしてある意味祈りとして受け取った.  引継ぎながらピリオドを続けていく.  改めてピリはじの意味を意味づけてもらえた.  勝瀬さんは今、幸せですか?.

--ayako
勝瀬さん回のキーワードを拾うために先日の収録をさっそく聞き直してるのですが、久々に順くんの回が聞きたくなって今から雅さんに会うための電車に揺られながら聞いております。

2年前の私たちは、これから出会うだろうものたちにまだ出会えてないから、レヴィ=ストロースの話がでても、人類学の話がでても、まだそれほどピンと来てなくて笑

懐かしさも感じながら
もうすぐ色んなことに出会えるから待っててねと、過去の私たちにニヤニヤしながら聞き直しております。

--yusuke
こんにちは。
昨日今日と島では強風が吹き荒れていて、ひっきりなしにフェリー運休の放送が鳴り響いています。

--yusuke
今田順さんがレヴィ=ストロース「野生の思考」についてスラスラ説明し始めたタイミング、とてもよく覚えています。どんな内容なんですか、とふいに聞かれてあの難解な本をシンプルにすぱっと伝えられるこの人は一体何者なんだ、ととても驚きました。

これから出会うから待っててね、という考え方が素敵ですね!前回の収録後、勉強と学びの違いについて考えていて、それは分かるという確約があるかないかの違いなのではないか、なんてことをふと考えていました。

意図しないものも含めて受け取るつもりがあるかないかの違いかな、とも。おふたりは、勉強と学びの違い、どう考えますか?

※最近読んでいる「そもそも交換日記」という本に影響され、問いかけで終わる交換日記風スタイルになってしまいました。

--miyabi
「勉強」は受動的に習得していくようなイメージで、「学び」は能動的だから、発見やひらめき、わくわくに繋がるイメージ。

義務教育の間は、決められたカリキュラムで進行していくので、どうしても苦手や興味が薄いものもあるし、自分ゴトにならないものもある。

でも、大人になってからは、自らの意志がないと学ぶ機会も得られないので、「学び」の方が多いなと思います。

--miyabi
大人になってから、あの時勉強していたこと、ちゃんと学んでいた方がよかった!みたいなこと結構あります。興味を持って知りたい欲が湧いてくるとき、学びが生まれる気がします。

一方、日常生活とかでも誰かが言ってコトバや対話の中で生まれたこと、起きている現象から得られる「気づき」もありますよね。

と書いて、「気づき」も「学び」っぽいけど。
違いはなんなんだろうと思いました。
内と外?みたいな?

ピリはじでは、「気づいた瞬間世界がはじまる」って言っているのですが、パチンは内から生まれるのかな~と?

--ayako
おおー!
勝瀬さんからの問いを受けて
雅さんのお返事を隠しながら考えてみて浮かんだのは「知る」と「気づき」の違いでした。

やはり、気づきはキーワードになりそう!

知るときに動いているのは脳みそ、
気づくときに動いてるのは心な感じ。

知識としての情報は視点として増えていきながら、それらが2つ以上つながったときに「気づき」が起きて(これがパチンですね!)

生成されたもの(あ、これが学びなのでしょうか)がストンと落ちてくる。そこから幸福感のような喜びがじわじわ湧いてくるイメージもあります。

--ayako
知ることと考えることの差にも
ヒントありそうだなーと思っていたら、そんなことを糸井さんが対談してた記憶があって検索したら

出てきました!!
なんと!糸井さんと古賀さんが
高校生と保護者へ向けた対談の記事!

しかもテーマが勇気!

--ayako
この記事を読んだときに

感じる→思う→考える 

の順で進んでいくんだと。別の記事で糸井さんが言っていたのか自分でメモしたのか定かでないですが、それがとても腑に落ちたことを思い出しました。

--yusuke
なるほどー!
お二人の言葉を眺めていて、コップから溢れる水をイメージしました。

勉強する、勉強する、がコップに溜まっていくといつの日にちゃぷんと溢れる。それが学びなのかな。知る、知る、がコップに溜まっていくとちゃぷんと溢れて、それは気づきになるのかな。みたいな。

お二人のパチンは、私にとってちゃぷんなのかもしれません!

--ayako
ちゃぷんとパチン

コップから溢れるという表現にこれまでポジティブな印象があまりなかったのですが、勝瀬さんの話を想像してみると、泉から湧き出てくる映像が流れたので、なるほどなぁと思いました。

いや待てよ、ししおどしみたいな溜まり方かも笑

--yusuke
ししおどし!溜まったらすぐ手放す、アンラーン型の学びは綾子さんっぽいなと思いました。笑

--yusuke
受験を意識する高校生くらいの年代は、「3年冬まで水を溜め続けよ!」「できるだけ溢れないコップを作り続けよ!」みたいな指令を受けることが多いわけで、ししおどし綾子さんと会ったらびっくりしますよね。

マイプロでは、そういうししおどし型の大人と出会って話して、たくさん驚いてほしいなぁ。

--miyabi
学んだことを忘れてしまう現象ってなんなんでしょうね。

学生時代に学んだこととか事細かに覚えてはないんですけど。ふとした時に、体感としてよみがえってくることありますよね。

だから、かたい器に溜まっていってるだけじゃなくて、どこかにしみ込んでるのかも。

--miyabi
土にいくつも穴掘ってあって、いろんなところから学びの水が注がれてったら、いつのまにか地中に染み込んじゃって。無意識のうちに違う穴から注がれた水たちが地中の奥底で出会っちゃう瞬間が私のパチンかも。

さらにその先に、溜まった水が温泉みたいに噴き出しちゃうことも。

--miyabi
だから、私の場合は溢れることはないけど、噴き出しちゃうことはあります!

--miyabi
注がれた穴以外のところから噴き出す。

--ayako
溢れることはないけど吹き出しちゃう、雅さんの温泉は熱い湯気とともにいつもどこかでポコポコ湧いてる感ありますね笑

そしてある瞬間にドーンと噴水のように天に舞う。

--ayako
溢れたら流れ出すのが自然の摂理だから、水が澱まないように思考も循環させたいものです。

インプット過多になってるなかでのマイプロのようなアウトプットの場が大事ってことなんでしょうね。

--yusuke
急に問いかけられて、
うまく答えられなかった、伝えたいものはあるのに言葉にできなかった、みたいな後悔とかもどかしさってみんな経験したことあると思うんですけど、

あれって穴を開けられる経験なのかなぁ。

問いを投げかけられる、というのは誰かに穴を開けられるということで。

そこに水を注ぐか注がないか、は自分次第で。

だから、人と会って問い投げかけられる回数が多い人ほど穴をたくさん持っていて、パチン!の発生確率も高いんだろうなぁ。

これってインプットとアウトプットの中間にある経験だと思うんです。

--yusuke
マイプロは、穴の掘り方を習う場なのかも!

--yusuke
ちなみに、
「で、勝瀬さんは今幸せなんですか?」とピリはじ収録で問われた私には今大きな穴があいていて、ジョウロでちょろちょろ水を注いでいます。笑

--ayako
なるほど、問いを受けることは自分に穴を開けられる行為。たしかにありますね、その経験。

問われたけども返答ができなかったのは何でだろう?はじめて見つけた感覚、どこか霧が漂ってる感覚は何なんだろう。(を、知りたくなる派です笑)

よく「思考を一晩寝かせる、醗酵させる」って表現しますが、この中間のフェーズも同じで、問いが着地した穴の土壌を観察してみる。

どれくらい耕されてのか、触ったり覗いたり。穴を見るのか、土壌を見るのか。穴が開いたのか、開いていたのか。

あ、やはり私は知りたくなる派ですね笑

--ayako
あいた穴を、勝瀬さんはちょろちょろ水を注ぐんだなぁと、それがまた勝瀬さんらしいなと思いました笑

--ayako
勝瀬さんのピリはじ穴は今どんな感じですか?そろそろ満月が近づいてきたので今の様子を最後に聞いてみたいです。

お水は溜まってますか?染み込んでますか?ししおどししてますか?

--yusuke
溢れると言ってみたり、ちょろちょろ注ぐと言ってみたり、振り返ってみるとわたしブレブレですね。笑

--yusuke
実はここ1週間くらい、わたしのキャパを超えるいろいろに飲み込まれて、穴はシェルターのように閉じてしまっています。

--yusuke
こんな時は本屋に行くんです。本屋に行ってぼーっと本を眺めていると、また水のちょろちょろという音が聞こえてきます。

--yusuke
今週末、仕事で島外に出るので、もうどこの本屋さんに行こうかとうずうずし始めてます。そういえば10月に、ピリはじを聞きながら本屋に向かっているときもこんな感じでした。そこでパチンとはじけて本を贈ろうと思い立ったのでした。

--ayako
溺れそうなときは閉じることも生ですね。閉じて暗くなったら眠ったらよし。そのうち目覚めの音が聞こえてくる。

--ayako
本って世界への扉なんだろうな。開けばどんな世界にも飛び込んでいける。あ、ハウルの動く城の、扉みたいですね。くるくる回して世界が変わっていくやつです。

--ayako
ピリはじさんも、くるくる回して世界につながるようなメディアになったらいいなぁ。

--yusuke
少なくとも私はピリはじによって繋がれ、新しい世界を見せてもらったので!これからもくるくると回し続けて回り続けて、一緒に踊りましょうー!

Yes, we dance.

--ayako
パチン♩

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