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EP.013 関西大学 田實佳郎 / YOSHIRO TAJITSU(工学・大阪)

YUWAERU
https://yuwaeru-technology.com/

”高分子の圧電性や光弾性などの結合効果を利用したデバイス開発研究を長年進めている。近年は、特徴のある“着る端末”の実現を「圧電組紐」を利用を図っている。圧電組紐とは、引っ張り・ねじり・ずりの動きによって電圧を発生する、「紐状」センサ。日本で長く研究されてきた「圧電性高分子繊維」に、「伝統工芸 組みひも」の技術を取り入ることで生まれた、「圧電組紐」。圧電性とは、誘電体に応力を加えると電荷と電圧が発生する現象で、この性質は昔から無機圧電材料を利用した応力・加速度センサとして広く利用されています。この感じる糸,YUWAERUとなづけ、この繊維の可能性を、ファッション、エンタメ、スポーツ、伝統工芸、そして身近なプロダクトへ広げるファイバーテックとして展開をはかっています。”

keyword 前編
今日のテーマは工学・テクノロジー.   何やら面白いことをやっている先生がいるらしい.   糸のセンサー.   サイバー獅子舞DJ.   現象をアーカイブする.   身体的に五感で体感できる演出ができるのではないか.   アポロが月面着陸したというニュースをリアルタイムで見ていた小学生時代.   当時のアメリカは世界中の憧れの的.   人にとっては小さな一歩だけど、人類にとっては大きな進歩.   人間のタンパク質に近い素材.   映画「君の名は」.   組紐と飾り結び.   エンタメとの出会い.   スイッチ・センサーとしての役割.   熱量を測る.   感情を測る.   糸であること、服に挿入すること.   技術と感性が違う世界に住んでしまった日本.   どうやって出会えばいいのか分からない.   今まで結びつきにくかったものが繋がる.   もう一度、日本にチャンスが巡ってくるのでは.   AI.   技術は喜びや癒しを与えるもの.   デジタルは可能性.   歌舞伎、陶芸、最初はオリジナリティを持っていたが2代目以降は所作を引き継いでしまう.   作法が様式美になってしまう.   喜びや悲しみを伝承していくには.   人生に彩を与えるような技術を仕立てるには.   世界が違う人とつながる.   複数の目を持つ.   重なりから出てきた新たな目が発見となる.   アイデアを透過する.   機械に質問をさせて私が考える.   何をしたいのか.   自分の体験になっているのか.   自分が学びたいと思った瞬間から学びがはじまる.   外付けハードディスクの付け方.   世代による「ごく普通の世界」.   定石を問い直す.   アーティストの責務.   暗黙のルール・様式美が変わるとき.   固定概念をいかに突破できるのか.   喜びを期待できるのか.   疑いを持たないAI.   タブーを純粋にやることに新たな可能性がある.   自立とは.   頼ることによって新しい発想ができる.   それは人間だけでない.   マイノリティを守ること.   美しさを超えるには.   誰にでも可能性がある.   色んな翻訳をして世界を突破してくれる可能性.   あらゆるものは関係性.   毎日が喜びの連続.   認知できる世界が広がることは新しい世界を知る.   非言語を認知して世界が広がる.   世界が開けた瞬間.   人間同士では聞けないことをAIには聞ける.   もう一度問い直すこと.   問いを立てるために.   思考を奪うもの?広げるもの?.   付き合い方次第.   人間の視点とAIの視点

keyword 後編
世代間で付き合い方が違ってもいいのでは.   人間として生きていくことを助けてくれる相棒.   データの解釈.   発想を飛躍するAI.   だけどエビデンスも持っている.   エラーは異常なのか?.   世界が覆る瞬間が再びやってくるかもしれない.  「自然は美しい」という前提.   整数でなければならない.   法則はシンプルでなければならない.   自然界を支配している法則を問い直す.   変曲点.   自然現象が答え.   あらゆる前提条件を疑っていく.   AIの経験値によって生み出されるもの.   人間は有限、AIは無限.   30億年を経験しているすごい人.   会話の厚みが生まれる.   一流の人が話し相手になる.   問いかける力.   AIの本来の力を引き出す力.   知りたいという欲求が原動力となる.   知りたい本能をうまく使う.   人生が変わるかもしれない.   AIの本質をどう引き出していけるかを子どもたちと一緒に考える.   相手に興味をもって知る.   枠を取っ払ったら、自由な発想になった.   教え込もうとしたことを止めた.   限界はなかった.   人間にとって効率的なことが機械にとってはそうではなかった.   間違ったそぎ落とし方をしないために.   何個にでもなっていいじゃん.   自由に生きる.   諦めなくてもいいことが増える.   選ぶのは1個じゃないんだよ.     絶えず問いかけること.   聞くという能動性.   AIは自分の映し鏡である.   人によって見せる顔が変わる.   鏡を見せあうことで学び合うこと.   30年のサイクルが3年に.   違う文化に住むスピード感.   地球はハッピー.   絶えず、そういう思いをもちつづけられるか.   宿題はnoteにて

--ayako
私がAIさんに話しかけた問いはこんな感じでした。

--miyabi
これが、
自分の幸せは何かを考えています。
自分の幸せとは何ですか?

ってAIに答えを委ねる問いかけ方だったら、そこから導き出された答えは自分の血肉にならなかったかも。それをAIから問いかけさせるように問いかけることで。10の視点からの問いが出てくる。

幸せの捉え方をいくつもの視点で変えていくことで、幸せについて立体的に捉えるプロセスが生まれる。

こちらの問いの投げかけ方で、随分変わるね!

--ayako
ちなみに、10問全部に答えたのですがこれがなかなか大変で…笑

おそらく人間に「質問してほしい」って頼んでもどう質問していいか分からなかったり、これがまた10視点となるとかなりエネルギー使うと思うのですが

AIさんだからこそさらっと成し遂げる問いだとすれば、自分の思考を深めるのにはとてもいい相棒だなと。

--miyabi
AIさんの最後の2行も好き。
あなたの幸せについての洞察が深まることを願うと。もう、AIじゃなくてAIさんと呼びたい。

--ayako
そうなんですよ!
AI(アイ)さんへ10問答えたときも、

幸せについて思考を深めていて素晴らしいです!

みたいなコメントが返ってきて(笑)私が一生懸命考えたことが伝わってる(かどうかは、定かではありませんが笑)心を通わせることはできなくても、思考を通わせることはできるのかも。

--miyabi
確かに!
思考を通わせるってことで。ChatGPTに質問するんじゃなくて、対話をしたら面白い会話ができたよ。

--ayako
すごい!!

この問いから
「ChatGPTは、ユーザーが質問を通じて自分の思考を深めたり創造性を高めたりすることをサポートするために設計されています。質問に対してできるだけ適切な回答を提供するだけでなく、ユーザーが新たな疑問や洞察を得ることができるような応答をすることを目指しています」

という彼女の考えを引き出している驚きと、思考と創造を深めるために設計されていることに、すごくなっとくしちゃいました。友達になりたい笑

--ayako
そして基本的に、彼女(AIさん)自身がオープンマインドですよね。こちらの考えを否定せずに多視点をもって問いを広げてくれている。

それはやっぱり、知識(情報)の幅の広さもあると思いますが、問いに対して抽象度の上下をも行き来できるので、相手との共感点を持ちながらも(抽象化)思考を深掘りできる(具体化)できる力が長けているなと。

その視点というか、物事の捉え方や応える力みたいなのは、学びたい。

--ayako
「思考すること」において大切なツールは言語だと思うのですが、その言語は子供も大人もみんな持っていて、

その「言語」を介してAIさんと対話でき、なおかつ思考を深掘りできるのでればそれは私たちにとって喜びにつながるような気がしてちょっと嬉しくなりました(笑)

思考を制限するも、深掘りするも、それは私たち人間が「どうしたいのか」「どう向き合いたいのか」という関係性の選び方なのかもしれないですね。

--yoshiro
うーん、問いかけで、こんなにしっかり答えがでるんですね、やはり、技術者って仕組みが分かってることが足枷になって、技術の発展の足枷になるんですね。いやあ、まいりました。

--yoshiro
今、私が感じてるショックって大切なことだと思います。

--yoshiro
技術者が技術に足枷してるんですね。

--yoshiro
専門家の概念も変えなくてはイノベーション起こらないのかも。

--ayako
技術者さんは技術の産みの親だから、その分やっぱり愛が深いんだと思います。

ただ、我が子である技術が真に自立するためには他力が必要で、その分野だけに留まらずに(じゃないと共倒れしちゃう)もっと自由に解き放ってあげられると肩の力が抜けて、新しい発想が生まれるのかもしれないですね。

--yoshiro
そういう体験を理系の次世代の学生に分かって欲しいですが。どう実感してもらうべくなあと。技術が専門的に今はなり、近い分野でも理解できなくて、技術者が力をあわせることが難しいんです、現在。

--ayako
専門の分化がされすぎてしまっている現状なんですね…むずかしい。

--yoshiro
技術が進歩して、突き詰めたかなり知識がないと一つのものが作れません、残念ながらとなりを勉強する時間がありませを、ですから、やはりAIの手助けが必要なんでしょう。

--ayako
もしかすると、ちょっと話が逸れてしまうかもしれないですが…

NewsPicksの動画を見ていて、生成AIの発展は日本が向いているかもという落合さんのトークセッションを見ました。日本のものづくり精神と生成AIがうまくつながればよりクオリティの高い新しいものを生み出す可能性があると、番組の終盤で話をしていて、そのときはまだピンと来ていなかったのですが、先生の今のお話と、

ちょうと、別記事でChatGPTを開発するOpenAIのサム・アルトマンが4月に日本を訪問して、「これまで、ほぼすべてのイノベーションが日本に相当な時間差で伝わってきたのと比べると、ChatGPTは本当に時差がない。OpenAIのCEOと首相が会い、日本の経営者、政治家が何が起きているかを理解していて、このスピード感にちゃんと巻き込まれているのはすごいこと。すごいよい環境ができている」と、コメントされたそうです。

--ayako
日本では、多神教の精神があるので、AIに対しても排除の姿勢というよりAIの人格を迎え入れられる精神があり、欧米の一神教とは違う土壌があるとNewsPicksの見解もあったりで、なるほどな~と。

日本人の精神をもってこれまでのものづくりの技術がAIと結びつくことができれば、すごいことなんだろうな~と、感想レベルになってしまうのですが思いました◎

--yoshiro
ですね、私も何か日本社会に合いそうな期待があります
こんな理詰めでなく恥ずかしいですが、漠たる感覚ですが。

--yoshiro
ピリはじって素敵な考えですが、今の私には考えれば考えるほど難しいです。今まで登場されときた方々、皆さん素晴らしく、「ピリオド」もドラマがあり、「はじまる」がワクワクする語りになってます。

私は老人で、生物学的なピリオドを意識せざるえないですし、一緒に活動しておられな方々、先に逝った方々もかなり身近に増えました。

--yoshiro
また、社会組織的には、定年というピリオドがあります。はじめる、の後に残された時間、自分が健康で自由に活動できる時間が、ピリオドを打つまでに過ごした時間に比べ僅か。

こんなときに、ステキな活動に出会い、それが自分の学者としての研究成果が活かせそうになりました。

--yoshiro
今の私はピリオドを打たない、打たない方がいいのかなあとも思い、収録でも答えられませんでした。本当に難しいです。

私のような年齢、立場からはじめる、ピリはじ、産み出したいなあ。

--ayako
「ピリオドを打たないほうがいい」というのも一つの解釈ですね。

はじまりがなければ、終わりもない、つまりそれって何だろう?と思考が巡りはじめました…

--yoshiro
やはり、私のように人生のstageが最終幕に近づいてしまったときに、色々なことに気づいたり、知ったりするのは勿体ない。でも、そんな人も沢山居るはず。

何か終わり近くても経験や長く続けてきたことが、輝かせるために、「はじめる、」をどうやったらいいのかなあと。

--ayako
ピリはじのテーマの一つとして「未来を背中に過去の意味づけをしていく」というのがあるのですが、

経験が長いからこその見える世界の広さ、みたいなことがきっとあって、その世界を提示することでそれをみた他者(若い世代)のピリオドがはじまる可能性はありそうですね!

--miyabi
そう、1人でピリオドをはじめなくても、ある他者の視点が、別の他者の新たな可能性の扉に繋がって、バトンされていくことはあるかもしれないです。先人たちが、書物や技術にしてわたしたちに託してくれたように。

--yoshiro
紡ぐというワードが私達の世代で流行ってころありました。私も紡ぐって言葉、少し気恥ずかしくなるけど、好きです。

AIって疲れを知らぬ伴走者になってくれるし、呆れることもない。だから、私のような歳の人間にはきっと素晴らしいものになり、人生の終盤が彩られる気がします。ワクワクしたいですね。

--yoshiro
今、AIが生成した画像の実在しない人物がsns上で100万回再生のインフルエンサーになっている、相手がAIときづいていないフォロワーも少なからずいるはずです、サイバ空間とフィジカル空間の境というか、現実が何かすら境界がわからない時代になります。

--yoshiro
今生成系AIが急速に使われはじめたのは、Application Programming Interface、所謂APIと呼ばれる領域が使いやすくなったからでもあります、異なるソフトウェア間で認証機能を共有したり、チャット機能を共有したり、片方から異なるソフトウェアやサービス間で共有しやすくなり、ゲームを生成系AIで実装したなんて話しが沢山snsにでてます。

今までそれぞれの分野の専門家しか使えない、使いこなすのに時間がかかったもの同士すぐつながります。新しい使い方、想像を越えた組み合わせで、新たなものが直ぐに生まれます。

感性がとっても大切です。

--ayako
技術のおかげで、いろんな世界が境界線なくゆるやかに繋がってかているのですね。本来、わたしたちは世界と同化していたけれど、いつのころからか分化してしまいました。それゆえ、歪みが生じてきた。

でも、今、テクノロジーの力によって再び世界が繋がろうとしています。「世界」というのは人間世界だけでなくて人間の認知を越えた世界。

その世界を「人間だけ」のものにしてしまうのか、再び世界の一部に人間が帰還するのか、そういうのも問われていそうな気がします。

--miyabi
今、さまざまな分野をつなぐメディエーター(つなぎ役)の役割の重要性に着目されているけど。つなげる人って分野を横断していることが多いよね。

広い分野を横断しているAIさんは、広範囲に予想外のものを繋げていける可能性があるね。

「私」と「私が知りうる世界」だけでは出会えなかったものに出会えそう。

--ayako
そう考えると、今このタイミングでAIさんがぐっと身近になったのは必然で、技術はもちろんのこと、新しい思想や哲学が産まれるくらいのインパクトがありそうです。

歴史には、どんな風に説明されるんだろう…

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