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どんな人を育てたい?つづき
そんなわけで、「広い視野と自分のものさしを持った人」を育てるという目標で国語の授業をやってきた、そんな私がわくわくして取り組んでいたのが、数年前から始まっている課題解決型学習や探究活動だ。
先進的に取り組んでいらっしゃる先生方から学んで、いくつかの活動をしたので、紹介したい。
「熊本地震応援プロジェクト」
京都の立命館宇治高等学校の生徒さんがYouTubeで支援を呼びかけているのをたまたま見たのはたぶん秋頃。担当学年の全クラスに「これやってみない?」と呼びかけると、ほぼ全員がこっくりうなずいてくれた。目の前に座っていた文化祭実行委員長に「文化祭ではもう無理(間に合わない)かな?」と聞くと「大丈夫です。やれます」とのことで、担当学年の各クラスの出し物に無理矢理「熊本支援」を入れてもらった。熊本の名産品を販売し、売り上げを全て寄付することに。
なかなか大変だったが、この活動で、生徒たちの心に火がついてしまい、「これで終わりにしたくない」と、立命館宇治高等学校の生徒さんが始めた全国の高校と一緒に応援動画を作ろうというプロジェクトに参加。
さらに「先生、この活動は他校のアイデアに乗っかっただけだ」と、新たなプロジェクトをスタート。熊本県益城町が行っていた熊本の名水を使ったサイダーの売り上げを寄付する記事を見つけ、学校で購入して校内で販売。文化祭での売り上げと合わせ、益城町の子どもたちのために活動しているNPOに寄付。さらに、なんと実際に益城町に行って子どもたちのリーダーとして活動してきたのだ。
なんという学び!
彼女たちは、卒業後大学でもいろいろな活動に参加して 充実した学生生活を送ることができたようだ。
生徒たちとこのような活動ができたことは本当に嬉しかったし、こんな活動の後押しを今後もずっとしていきたいと考えた。でも、もうこの学校ではできる。こういう楽しい学びは後輩たちに受け継がれていくだろう。
こういう学びの素晴らしさを伝えたくて、私は沖縄に来た。