自分も他人も怖い。
私は最近学校が怖いと感じるようになった。いや、その気持ちがより一層強くなっただけで、ずっと怖かった。
それは、つい二週間前の出来事だった。
ある日の学校からの帰り道、元部活の先輩たちが何人かで道端に集まっていた。
その部活は歯切れの悪い辞め方だった故に、先輩たちとすれ違うのは、何だか怖かった。
何か言われるかもしれない。
けれど、そこを通らなくては他に帰る道がない。気引き締めて早足で通った。
大丈夫。何も聞こえない。聞かない。
案の定、先輩たちの口から出た言葉は、私の胸に強く刺さった。
コワイコワイコワイ。イタイヤメテ。
早くそこから逃げなきゃという一心でいたばかりに、何を言われていたのか詳しくは覚えていない。思い出したくもない。でも、それは私に向けて言った言葉であったことは分かる。
泣いた。泣き叫んだ。
幸い家に誰も居なかったため、泣いていたことがバレることは無かった。
つづく。