鬱病pizzaが救われた曲②Don't be Afraid/L'Arc-en-Ciel
これは、私が22年ほど愛するバンド、L’Arc-en-Cielの最新曲だ。
最新、、、、、、といっても、リリースは2016年12月。
(そんなマイペースバンドです)
2016年12月。
鬱病から4年。
いちばんの豪華盤は買えなかったが、L’Arc-en-Cielがシングルを出すなんてとんでもないことなので、なんとか、MV付きのシングルをgetした。
あ、CDの隣は、特典としてついてきた袋に写っている、ドラムのyuiihiroさんだ。(最推し、でも基本箱推しです)
映画&プレイステーションの『バイオハザード』や、SONYのハイレゾ関連のCMに起用された曲なので、耳にしたことがある方もいるかもしれない。
さて。
ファンとしてこの曲がすき、というのはもちろんなのだが、この曲には、苦しいときの自分を見られていたかのような感覚と、ぐーーーーっと、もどかしく苦しい心を抱えながらもなんとか、這いつくばっていかねば、、、と奮い立たせられた記憶がある。
この頃。
過去の時系列は、履歴書を書いているようなような気持ちになるしあまり振り返りたくはないのだが、、、、、、
元気になったつもりで、鬱病発症から2年経った頃、また以前と同じ、保育の仕事を始めた(パート)。でも、ブラックな職場だったこと、判断力や精神力など全然伴っていない自分を痛感したこと、、、最終的にベテランおば様保育士にノックアウトされ、数か月で退職。再び、無職の療養生活が再開。
再び、鬱調子のよい時期がくると、様子をみて就活。力の伴わない状態で、命を預かる保育の現場に立ってしまった過去の自分はもう許せないので、その現場には二度と立たないと決めた。トラウマも襲ってくるだろうし。
そうなると、必然的に、資格不問、未経験可の仕事を探すことになる。
面接で、履歴書の空白の理由(鬱病で療養していること)を聞かれても、嘘がつけないばか正直な私はひと通りの面接に落ち続ける。
採用の見送り。
続くと心が落ち、そのうちにまた就活ができないメンタルに。
そんな日々の繰り返し。
一生働けない。
そんな、冗談のようなことが現実になるようにも思えた。
一生、実家でこのまま脛をかじり続け、両親が年老いて、そのまま両親の介護に差し掛かり、看取り、気づいたら自分は結婚も出産もしないまま、ひとり静かに死んでいく、、、、、、
そんなことしか考えられないし、ずっと一緒にいる母からがみがみ言われ消えたくなる日々。
母が、私のせいで姑から大ダメージを受けたのとか、両親の離婚騒動とかはいつ頃だっけ?
もう、苦しかった。
この、L’Arc-en-Cielの『Don't be Afraid』が何故、私に響いたのか。
珍しく、”歌詞”だった。
私は、音楽先行で曲を聴くタイプだし、L’Arc-en-Cielも歌詞よりも”音楽”で魅せてきたバンド。伝えたいことは、直接的でなく、何枚ものオブラートに包むような歌詞の書き方をしてきた。でも、年数を重ねるにつれて、歌詞を書くことの多いhydeさんは、言葉の使い方も素敵になってきている。
まず、わたしがやられたのは。
♪---------------♪
夢から夢へ墜落した僕は殻を閉ざし
直視できない現実から深くベッドへと沈んでく
♪ーーーーーーーーーーーーーーー♪
、、、、、、、、、、えええ???
私のこと、見てた⁈
L’Arc-en-Cielの曲については、音楽自体に魅力があるので、歌詞解説することは本来あんまりすきではないのだけれど、、、、、、
”夢から夢へ墜落”する って、希望としての”夢”から、信じたくない、起こるとは思っていなかった”夢(であってほしいと思うような悲劇)”への転落、ということだよね、、、、、、
”直視できない現実から深くベッドへと沈んでく” なんて、、、、、、本当に動けず寝込むほどの衝撃、そして、もう起き上がれそうにない、未来が見えない、地の果てまで堕ちていきそうな感覚、、、、、、まさに、私が経験したような状況だった。
こんなリアリティのある内容を、絶妙な表現でもってhydeさんが書くようになったのは、hydeさん含むメンバーが30代後半を過ぎたあたりからかな?以前は、本当に歌詞については難解で、ストレートな表現を絶対にしなかった。
メンバーも、私も含むファンが共に歳を重ね、人生経験が豊かになったり、年齢相応の悩みを抱えたり、乗り超えたり。そんな中で、徐々に人生を重ねられる曲がちらほら。
、、、、、、なんて、また脱線している。
ある、冬の、雪が積もっているかいないかという日だった。
そのときは、倉庫作業の仕事がうまくいっていないか、仕事もできず、家でも母にがみがみ言われて心が完全に疲弊していたかどちらかで。(記憶があいまい)
この場所を離れよう、いつもの道じゃなく、たまーに行く程度のコンビニまで、とりあえず歩こう、外に出よう。
と思って、逃げるように家から出て、とにかく歩いていた。
その日が何月何日だったか覚えていなくて、これがその日の写真かどうかは定かではないが、その、帰りの空が。
こういう、重くて分厚い鉛色の雲間から、光が差し込む感じの、空だった。
そのとき、ふとこの曲が、頭に流れたのだ。
♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
恐れに支配された心が天を仰いだ
雲の隙間に光が見えても 近づく羽根は無い
♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
、、、、、、、、、、ああああああああ。
”恐れに支配された心が天を仰いだ”
、、、、、、また見られているみたいだ、、、、、、
怖いもん。何って、未来、そして自分。自分がどういう行動をするか、自分がこれからどうなっていくのか。
”雲の隙間に光が見えても近づく羽根は無い”
希望が欲しくて空を見たけれど、雲間の光を信じたいけれど、、、、、、
希望を持って行動してもまた、ダメだろうな、、、、、、光を見られることなんてないんだろうな、、、、、、
、、、、、、そんな気持ちが、その歌詞に完全にリンクしていた。
あの日から、気づいたら私は、やたらと日差しや太陽を入れた写真を撮るようになっていた。
希望を求めすぎだよね、、、、、、
また。
この曲の歌詞には、
”銃弾を打ち放て”
という歌詞が出てくる。何者かを銃で撃とうとしているストーリーのよう。
バイオハザードの世界観ということももちろんあるが、MVも、4人のメンバーが銃や刀をもって、敵を攻撃しているのだ。そして何故か、そのストーリーは逆再生動画になっている。
これは、最後の最後まで曲を聴くと分かることなのだが、
”目をそらさずに闇へと Believe yourself”
”最後にもう一度だけ自分を信じてみる”
”あの日の僕が目の前をふさいで”不可能”とあざ笑う”
といった歌詞が続き、
♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目醒めたいならアイツへ Embrace your fate
銃弾を撃ち放て
♪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
、、、、、、、、『アイツ』の正体、お分かりだろうか。
そう、”あの日の僕”なのだ。
自分の敵は、これまでの自分自身なのだ。
私でいうと、過去の失敗にとらわれるから、何をするにも怖い。
過去の経験が、進みたい自分にブレーキをかけてしまう。
失敗した過去の自分、それにとらわれて進めない自分に、自分から別れを告げて(銃弾を撃ち放って)、生まれ変わってもう一度、自分自身と闘う。
そして、自分の手で、その先に待つ
”運命を掴み取れ”
、、、、、、と締めくくられている。
保育士として頑張っていた、辛くも充実した日々が6年目の途中で、自分の意志と関係なく終わる。お世話になったひとたちに挨拶にも行けないまま。動けない。働けない。先が見えない。歌詞通り、深くベッドへと沈んだ。徐々に自分を取り戻してきても、どんどん恐れに心が支配されていった。
過去を振り返ると具合が悪くなるので避けざるを得ない日々。体調を見て就活、挑戦しても失敗。生きたくなくなる。怖かった。もう。未来なんてないと思った。
でも、過去は過去でしかない。
未来がどうなるかなんて、誰にも分からない。
想像する未来は、過去の寄せ集めでしかないって、誰かが言っていた。
コロナさんの侵略だって、誰も予想してなかったでしょ?
明日も生きようと思ったら、その瞬間事故で命を落とすかもしれないでしょ?
何があるか分からない。
”自分を信じてみる”
って、かなり難易度が高い。
でも、それができてはじめて、”運命を掴める” のかもしれない。
あくまでも、”今” の自分のこと。
これまでは、過去だから、参考にしたってしょうがない。
コロナさんで、”新しい生活様式”なんて言葉もでている。
ますます、過去のマイナスなことは、積極的に捨てていくことがいいのだろう。
なんでも、やってみる。
このnoteも、半年続いている。
私の文章に元気をもらった、なんて言って下さる方がいて、心から嬉しかった。
心は、いつも新たに。
弱気になりがちな自分に、あえて言う。
”Don't be Afraid"。
L’Arc-en-Ciel、ありがとう。
やっぱりだいすきだ。
【Don't be Afraid /L’Arc-en-Ciel words by hyde music by tetsuya】
あの日の、雲間からの光、苦しい気持ち、忘れない。
新しい、pizzaを目指していけたらいいな。
今は、相変わらず背中、首中心に上半身が痛いし、北東北は今、明けなかった梅雨からようやくの夏、酷暑がひどすぎて無理が禁物状態だけど、、、、、、
すべてのひとに「Don't be Afraid」という日々が、待っていますように。
未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。