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不安にわくわくが勝った午後―着の身着のままプペルバス―
数年前。あれは”金足農業旋風”がきっかけだったが、我が家は、新聞を全国紙から地方新聞に切り替えた。
朝、玄関掃除担当の私は、”新聞屋さん、何時起き⁈”と思うくらいいつも早く届く朝刊を、風除室から内玄関に入れる。
入れながら一面を何気なく見て、ときどき見入ってしまうことも。
先日、いつものように朝刊を内玄関に、、、と、思ったら
見つけてしまった。
今日のラインナップのなかに
「西野亮廣」の文字!
「えんとつ町のプペル」の文字!!!!
、、、、、、ええっっっ、に、西野さんの名前が!!!!
ぷ、ぷぺるがぁぁ
ここ、秋田だで⁈ いやいやいや!!!!
私が住んでいる県の地元紙に、そんなぁぁ、、、、、、!!!!
と、いう気持ちもあったけれど、なんとなく、プペルのラッピングバスが日本各地を巡回していることは知っていたので、とにかく掃除を済ませて、
「23面、23面、、、」と、朝も早うから”ばっさばっさ”いわせながら開いた。
、、、、、、、、、、、わぁ。
『秋田魁新報』に、『キングコング』『西野亮廣』『プペル』なんて文字が載るんだ、、、、、、
すごい、、、、、、
きっと、西野さんのオンラインサロンメンバーが企画しているんだろう。
、、、、、、、、地元にせっかく来ているなら、行きたい!
私の思い第一弾は、こうだった。
ただ。
ちょうど、県内では、コロナさんで初のクラスターが発生したばかりだった。
不安だ。
、、、、、、どうやら、絵本の中の絵が光る、個展がみられるのは、このバスの中。
※秋田魁新報より。
バスの中、、、狭い場所、、、、、、
ちょっと、タイミング的に怖くもあった。
大丈夫かな、、、、、、
でもなぁ、、、秋田にプペル、西野さんの絵が観られるイベントがくるなんてこと、今後あるかどうか。
いや、ないな。
Twitterで検索検索、したところ、
我が市にバスがくる機会は、計3日。
※Twitterより拝借。
日程&Googleマップさんによると、私が行けるならば、最終日。
様子を見よう。
家族には内緒で(何か言われそうで)、ひっそりと想いをはせていた中、迎えた最終日。
、、、、、、雨。
私は、鬱病無職で、車検代が払えず5~6年前に車を手放し、パニックを起こす可能性を考え運転自体も控えている。
もしも、晴れたら、自転車という手段があった。
でも、雨、、、、、、、、、、
そして、タイミング悪く、数日前にぎっくり背中になってしまい、無理できない体だった。
それがなければ、このチャンスだから、歩いてでもがんばろうと、、、、、、
午前中の時点で、ほぼ諦めていた。
今は無理できないな、体も、コロナさんのこともあるし、、、、、、
ダメかもな。諦めようか。
これが、私の結論第一弾。
無理はいけない。
でも。
気付いたらずっと、お空の顔色を伺っている自分。
午後。
2階から、お隣の屋根を見る。
あれ?
濡れてたのに、乾いてきた?
え?
行けちゃう?
、、、、、、と、とりあえず、いつもの、神社へのお参り散歩へ行こう。
玄関を開けたら、
小雨。
最近稀に見る、超超超、極小雨。
傘を持って、神社へ行ってみる、、、、、、
歩けるな。
神社の鳥居前。
ここはバス通り。
、、、、、、この道を、このまま進むと、
Googleマップで見た、あの場所が、、、、、、
そう思ったら、鳥居に向かうはずだった、この足が。
その、バス通りに沿って、先へ、、、、、、、
私、このまま行くのかな?
昼寝から起きてそのままの格好だよ?
大丈夫?
でも、足が止まらない。
やばい。
私、行くわ、これ、、、、、、
母さんごめん、少し遅れるかも、、、、、、
怒られても、いいかも、もう、、、、、、
今しかないんだ。
今なら行けるんだ。
こんな書き方して本当に大げさに思われるだろうけれど、私にとっては凄い冒険。
”向こうで、サロンメンバーのひとたちが固まっていたら、怖いかな”
”興奮しすぎて、鬱症状とかパニック起こして迷惑かけてしまったら嫌だな”
”やっぱり、密室はやばいかな”
”行ったことない場所だけど大丈夫かな”
”私、受付とかでひとと普通に話せるかな”
、、、、、、なんて、不安事項をあげたらきりがない。
鬱病無職、家族以外のひととほぼ関わらない生活。
いつもと違うこと、違う場所、ひとがたくさん集まる場所、それだけで不安でいっぱいだ。
自分が迷惑をかける行動をするのではないか。
その不安がいつも付きまとう。
でも、
私は、アートがすきで、絵本がすきで、キングコングがすきで。
『えんとつ町のプペル』の絵本も、年末公開の『映画えんとつ町のプペル』のチケットも、持っている。
今日を逃したら、もう、ラッピングバスも、光る絵本展?も、見られないかもしれない。
せっかく、がんばればたどり着ける、この道の先に、チャンスが待っている。逃したくない。
オンラインサロンに入るお金は貯められなくても、歩けば、無料で、きらきらの世界に行ける。今日なら。
私は、やっぱり行きたい。
見たい。その世界を。
これが、私の心が決めた、
私の思い第二弾、そして最終結論だった。
心が勝手に、体を動かしていた。
Googleマップとにらめっこし、もっと先、ここをもっと先。
”ヤマキウ”、、、、、、、、
あ!看板が!
小走り。
何これ、きれいな場所。
地元に、こんな場所があるんだ。
マルシェのような、、、カフェとかもあったのかな?
倉庫、っていうけど、改装したのかな?
あ!
わーーーーーーーーーーーー!!!!!!
あった!!!!
本物だ、、、、、、、、、、、、
スタッフの方、多分サロンメンバーさんが、近くにいるけれど、どきどきして近づけない。遠くから、きらきらしたバスを、見ていた。
写真、だけ、撮っていいかなぁ。
私、霧雨と汗でひどい格好だなぁ。
うわ、、、、、、、
そわそわ、、、、、、、、
、、、、、、、あ。
男性(きっと、秋田を担当している方だな)と目が合って、はっとした。
「こんにちは、どうぞー」
どきどき、、、、、、
促されるまま、受付へ。
女性スタッフの方が、おでこで検温して下さったのだが、その瞬間、おでこを滝のように汗が流れて、恥ずかしくて恥ずかしくて、、、、、、
p「すいません、びしゃびしゃで、、、歩いてきたんです、、、、」
誰も聞いていないのに言い訳を、、、、、、
p「○○(地域)から、寝起きのまま、歩いてきたんです、、、、、、」
「えーーーーーーーーーー!!!!!」
スタッフのみなさんが驚いてくれて、(くれて、なんです)
「暑いですよね、バスの中涼しいんでどうぞーー」
と促してくれた。
、、、、、、よかった、会話できた(今のところ)、、、、、、
バスの前で、乗車を待つ間、スタッフのお姉さんと会話した。
オンラインサロンは入っていないけれど、キングコングがすきなこと。
話せた。
、、、、、、汗が止まらない。
このまま入るのが申し訳ないくらい止まらない、、、、、、
そして、いよいよ。
私ひとりと、3人のご家族(お父さん、お母さん、小さな娘さん)が中へ通された。
ふぁあ、本当に涼しい、、、、、、、、
そして。
ふぁあああああああああ、、、、、、、、、
ほ、本物だあああああああああああ!!!!!!
綺麗、、、、、、、、
光ってる、、、、、、、、
きらきら、そして、あったかい色。
癒しの音楽。
一緒に乗った女の子の声。
「しゅっぱつ、しんこーう! しないの?」
、、、、、、バスが動かないことが疑問だったようで、かわいいなぁ、やっぱりこどもすきだなぁ、と思いながら。
私は私で、33歳児なりに、夢中だった。
なんて美しいんだろう。
そして、後ろには。
おお! プペルさん、こんにちは!
時間は、短かった。
一瞬だった。
でも、
涼しさ、光の温かみ、きらきらな色彩、そして、あの女の子の声。
全てのセット、きっと忘れない。
鬱病で保育現場をリタイアしたけど、こどもだいすきなんです。
コロナ禍なので、直接話しかけるのはやめましたが。
この一瞬、このために、きてよかった。
絶対よかった。
バスから出て、四方八方から、バスの写真を撮らせていただき。
大阪から、何県も回ってこられているんだよな、確か、、、、、、
すごいなぁ、ラッピングバスって、やっぱり、気持ち上がるなぁ。
、、、、、、なんて、不審者のようにぐるぐるパシャパシャ撮っていたら
(スタッフさんに許可は頂きました!)、
あ、ゆっくりはしていられない、、、、、、
と、現実を思いだし、、、、、、
きっと秋田担当の方であろうスタッフさんに、
「ありがとうございました、お世話になりました」
とお声をかけさせていただき、
また、小走りで家路へ、、、、、、
帰り道、ずっとしあわせだった。
帰宅後については、実はいろいろ事件があったんだけれど
(前々回記載しています)、
この時間、このプペルバスまでたどり着くまでの時間、これは本当に、自分が選んで、自分が心のまま感じたしあわせであることに間違いないので、やっぱり記録しておかなきゃ、と思い、記事にしてみた。
自分の意志が選んだこと。
今も鮮明に思いだすあの空間の記憶。
行けてよかった。
私の心を動かしてくれた、西野さん、このプペルバス企画をし、運営して下さったサロンメンバーの皆様、本当にありがとうございました。
鬱病で強まっている不安に、わくわくが勝った日。
なかなか、不安で動けなかったり、かと思えば衝動で動いて失敗したりと、うまくいかないことばかりで、何年も。
少しだけ、勇気をくれて、ありがとう。
映画館のスクリーンで、どう見せてくれるのか、楽しみにしています。
イベント関連に関してはいろいろ諦めがちな、この地方に来てくれたことが、本当に嬉しかった!!!!
ありがとう、プペルバス!!!!
”映画えんとつ町のプペル”が大成功し、観たひとの心が、ひとつ、前へ進めますように。
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