すきな音楽に理解のある家族でしあわせだと思った話
30thを迎えた、L’Arc-en-Cielがだいすきで。
小学5年の冬から、23年間。
現在、個々のアーティスト活動を充実させていて、周年のときくらいしか新曲のリリースをしないバンドなのだが、先日、やさしさと希望溢れる新曲『ミライ』を、配信リリースした。
1曲、255円。
ここ9年ほど、鬱病治療中で働けない、働けない期間がほとんどだった私は、だいすきなL’Arc-en-CielのLIVEはもちろん、入っていたFC継続やグッズ購入など、少しずつ、諦めてきた。
どんどん、貯金はなくなっていく一方で。
実家暮らしだからなんとか、”親のすねをかじる”生活の中で生きていられる状況。
でも、255円の、配信の1曲だけは、購入した。
それすらも、心が痛かった。
でも、音楽を聴いたら、すべて浄化された。
、、、、、、やっぱり、私の人生にはL’Arc-en-Cielが必要だ。
そして。
その、『ミライ』が、8月25日についにCDシングルとして発売される。
30代半ばの私にとって、やっぱり、配信という形のないものよりかは、
形のある、アーティストがこだわってつくったジャケット、歌詞カード、その中の写真、などなど、思いの詰まったその”CD”という形態が、どれだけの価値があるかを知っている。
その、CDをコンポで聴くときの、わくわく感、感動、スマホとは違う音質によりひとつひとつの楽器、声がしみ込んでくる感じ。
それを知ってしまっているので、これを買わないという選択をすることは、かなり難しかった。
小学校からずっと聴いているL’Arc-en-Cielの、2021年に生まれた新しい音楽を、形として、私は欲しかった。
だいすきだから。
通常盤、CDのみの形態は880円。税込。
、、、、、、結構安い!
いや、でも、やっぱり、動くL’Arc-en-Cielの4人が、観たい。
MVとメイキング映像のついた限定盤は、
2200円。
、、、、、、2200円。
前提として、VRの体験ができるセットがついている4200円の完全生産限定盤もあるのだが、そこまでの贅沢はしない。
ただ、、、、、、
MVが、観たい。
音楽と、映像が、ひとつになった、L’Arc-en-Cielの作品だ。
贅沢だろうか、と、いつもお世話になっているタワレコオンラインで、チェックだけして、
それとはまた別に、生活できるか、残金を確認にメインバンクへ。
ATMに行くのは、いつも勇気がいる。
働いている状態でない限り、お金が、増えていることがないから。
減っていく一方だから。
通帳記帳をして、戻ってきた通帳をみて、
やっぱり、私は固まった。
、、、、、、また、サブバンクから持ってこなきゃ。
引き落としがあるから、ゼロにはできない。
この間、持ってきたばかりじゃなかった?
これ、もう2回くらい繰り返したら、もう、ゼロだ。
節約なら、しているつもりだ。
最低限のことしか、していないつもりだ。
化粧品は、基礎もすべてプチプラに肌を慣れさせた。
これ以上安いものに変えると、皮膚科通いでお金が飛ぶので、今使っているもので維持していく。永遠ではないから、なくなったら買わなくてはいけない。この時期、日焼け止めも買い続けなくてはいけないし、それ以外にも消耗品なんて、山ほどある。
服、おしゃれなんてしてない。できるわけない。常に昔買った服を漁っている。ときどき、妹からもらったりする。
さすがに嫁入り前に毛玉だらけの服では出かけられないので、最低限のものだけは買いたい。
見かねて、母が「必要なものは買いな」とお金をくれて、ユニクロへ行かせてくれることがある。ありがたい、情けない。
、、、、、、そんな私が、生活に直接関係のない”CD”というものを、買う権利なんて、あるのだろうか。
、、、、、、家族の顔が浮かぶ。
タワレコオンライン、ぽちっとできない。
苦しい。
だいすきなのに。
L’Arc-en-Cielの『ミライ』のCDを、どうしても買えない。
買う勇気がない。
欲しい。でも、贅沢だろうか。
、、、、、、これを、
今日のお昼、話の流れで、つい、母に話してしまった。
母は母で、だいすきなB’zの5枚組のLIVEBlu-rayを予約したものの、風呂の換気扇の修理代が高かったしあれでこれで今大ピンチだ、と嘆く。
、、、、、、そう、母もROCKがだいすきなのだ。
私が幼いころから、我が家にはX JAPANが流れていた。
そして、そのX JAPANを最初にラジオで知ったのは父だ。
それを聴いて、母がドはまりしてしまったらしい。
最近はないが、X JAPANが復活をとげメディアに出て演奏していると、家族はみんな正座して観ていた(聴いていた)。
X JAPANはもはや、我が家の文化。
母は、X JAPAN解散後、B’zによって心を救われ、今もずっとだいすきだ。
そのほかにも、J-ROCKを中心に、J-POPなどのはやりの曲が、我が家にはいつも流れていた。
私は、その中でL’Arc-en-Cielがすきになり、妹はジャニーズがすきになった。
母は、ずっと音楽とともに生きてきたひとだ。
結婚する前から。まだ、母が実家に住んでいたときから。
西城秀樹、中森明菜、チェッカーズ、稲垣潤一など、今も有名なひとたち。
母とは、結構音楽の趣味が合う。
中森明菜、工藤静香など、私もかっこいい系の音楽がすきで、歌えるようになりたいし。
そして、母も、今でも最新の音楽に興味があり、セカオワ、あいみょんなどの声がすきだと言っている。
昼食が済んで、
昼食の、皿洗いをしている私の横に、
母が現れた。
「半分あげるから、買いな。食費とか、なんぼでも切り詰められるから。」
、、、、、、と、私のポケットに、1000円札を。
思わず、
「だめええええええええ!!!!!!!!」
と叫んでしまう私。
流しに向かい、泣き崩れた。
母は、さっそうと2階へ。
泣けてきて、仕方がなかった。
まず、情けない。
そこを、感謝にすぐ変えられたり、
「ありがとう!」
と、すぐに言えちゃう、かわいげが私にはない。
わがままだ、贅沢だ、ひどい娘だと、そういうネガティブな感情が出てくる。悪い癖。
でも、
ありがたいの。
ひとにとって、音楽がどれだけ大切か、教えてくれたのは母だ。
母自身が、病んでしまったとき、持っていたたくさんのCDを全部処分しそうになったことがあるという。
でも、そのとき、
「CDだけは絶対売っちゃだめだよ!」
と言い聞かせてくれた、友人の言葉を思い出したそうだ。
母にとっても、CDは命の恩人なのだ。
NO MUSIC, NO LIFE.
タワレコさんは、よく言ったものだ。
心が落ち着いてから、タワレコオンラインさんを開いて、
2200円の、MVとメイキング映像付きのシングルCDを、ようやく、予約購入した。
そして、そのあと、
母からその話を聞いた父も、
ピカピカの500円玉を私にくれた。
「ありがとうございます、、、、、、」
と、申し訳なさそうにもらう私。
「わーい、ありがとう!」
と、ちゃっかり笑顔で受け取れる、かわいげがあったらいいのになぁ。
自分の稼いだお金で生活して、贅沢なものも買って。結婚したら家計も考えて、子育てのお金も確保して。
私の同世代は、そうやって生きてる。
私は、独り立ちできてないし、親孝行だって何もできてない。孫の顔も見せられていない。
親不孝だと思う。
でも、こんなに、自分のすきなものをわかって、愛情をかけてくれる親のありがたさを感じることって、もし、若くして県外に出ていたら、わかってたかな?
実家に34年、鬱病病み病み母子でストレスかけあうことも多い。すごく。
最近は特に。
あまりに両親のいざこざにメンタルがやられ、
この家を出ないと自分の病気は治らない、とずっと思ってきた。
でも、実際はまだまだ無理なのはわかっている。
だから、苦しい。
その私の苦しさも、きっと、母も、父もわかっている。
甘えていて、いいのかな?
ていうか、それしか、今は生きる方法がないのだ、どうしても。
働くにはまだ、心が整ってなさすぎる。
もっと、素直になりたい。
ありがとう、と、言えるようになりたい。
明るくいたい。
どうせ、家にいるなら。
暗い顔しているより。
そのほうが、家族も心地いいに違いない。
感謝の仕方が上手になりたい。
明るくいたい。
そのために、
やさしさと希望にあふれた、L’Arc-en-Cielの音楽の、力を借りよう。
心が明るくなれば、少しずつ、変われるかな、、、、、、
よし。
難しいけど、
申し訳ないとか、そういうこと考えすぎないで、明るくいよう。
すぐには無理だけど。
少しづつ、変わっていけますように。
感謝が、素直に伝えられるひとになれますように。
※先日架かった虹。