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「はい、チーズ!」ってなんで言うの?
「さあ、写真撮るよ〜、はい、チーズ!」
カメラを向けられて、写真を撮られる時、カメラマンがよくいう言葉だが、
このレパートリーは結構ある。
「1+1は〜?」「2〜!」
「はい、いきまーす!3、2、1〜!」
みたいに。
それでふと、「はい、チーズ!」ってなんで生まれたん?っていう疑問が出てきたから、ちょっと調べてみた。
「はい、チーズ!」のルーツ
日本に写真文化が広まり出したのは明治・大正時代。
一般家庭にカメラが普及し家族や友達で集まって写真を撮るようになったのは昭和初期から中期にかけてだ。
戦後のアメリカ人カメラマンが「Say cheese!(セイ・チーズ!)」と言ったのを日本語にした、とか、チーズのCMでカメラマンが言ってたから、とかいろんな説があるみたい。
「イー(ee)」という発音は、どう足掻いても口元を微笑ませる。
その母音をヒントに「チーズ」や「2」を言わせる作戦は、うまいことやったなぁ、と思う。
他の国ではなんていうの?
「はい、チーズ!」のように笑顔を引き出す掛け声は、世界中にある。
スペイン語圏:「Diga whisky!(ウィスキーと言って!)」
なんとも大人な声掛けだ。大学生とかになると、飲み会でいいように使われそうではある(偏見)。中国語:「茄子!(チェーズ!)」
中国では「茄子(なす)」が定番。単純だけど発音が「チーズ」に似ているからだそうだ。韓国語:「김치!(キムチ!)」
さすが韓国。キムチ!、食文化が掛け声にまで根付いているのが面白いなあ。ドイツ語:「bier!(ビア!)」、「Spagetti!(スパゲッティ!)」
食べ物で声掛けするのいいな。お腹空いちゃいそうだけど。スペイン語:「Di Patata!(ディパタタ!)」
「パタタ」は「ポテト」を意味するようだ。母音に「イー(ee)」は使われてないけれど、破裂音で大きな口をあけることができる。フランス語:「Cui Cui!(キュイキュイ!)」「Ouistiti!(ウィスティティ!)」
「Cui Cui!(キュイキュイ!)」は小鳥の鳴き声を真似て、「こっちを見て!」という意味だそう。カメラマンが注意を向けるための言葉だけど、かわいいなあ。「Ouistiti!(ウィスティティ!)」は小型猿のキヌザルのこと。言葉にすると口角が上がるため、よく使われるんだそう。
かく言うわたしは「はい、チーズ!」が苦手だったりする
わたしは、写真を撮られる時に、撮るよ、と前置きされると結構緊張してしまう。
モデルみたいにバチっと表情や仕草が決めれたらいいけれど、どうしてもぎこちなくなってしまう。
そうなるのがわかるから、ふざけてしまうことも多くて、夫のスマホの中はわたしのおふざけ写真ばかりになっているのはちょっとどうかと思う。
カメラを向けられた時に、本当に素の笑顔を出せる人ってどのくらいいるんだろう。
わたしは、「はい、チーズ!」の前後の表情が結構好き。
ピシっと決める前の不意の表情。その後のほっとした表情。
シャッターを切るのはそういう時が一番楽しい。
もしかして、それが一番「チーズ」の美味しいところなんじゃないか、と思う今日このごろであった。
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