歴史ある、特に意味もない習慣。
世界はめまぐるしく動いている。それこそいくら頑張っても目が追いつかないくらいだ。よいニュースも、わるいニュースも、ありふれている。
しかし世の中の情勢を知らねば、世の中で生きるのに少し不便だ。情報は力だ。知識があるほど有利になる。移り気な世間の波に翻弄されながら、時流に乗ろうと必死にしがみつく。
だから毎朝、新聞を読むのだ。知らねばならぬ、と言って、細かい活字に目をチカチカさせるのだ。一面をざっと眺め、気になるニュースを探して読む。
ところで、うちでとっている新聞の最終ページには、4コママンガが載っている。こどものころ、記事は読まずにそれだけをよく読んでいたものだ。
その名残だろうか。新聞の表紙の次に読むのは、今でも必ず4コママンガだ。
ただ、幼少時と異なるのは、きちんとそのページの他の記事も読むことだ。そうしてどんどんページをさかのぼりながら目を通していく。そのため第二面を見るのは一番最後だ。あまりおもしろくもない政治のニュースを見て、新聞を閉じる。
この謎の習慣。でもこうやって読まないと、なんだか新聞を読んだ気がしない。不思議な話だ。ずっとそうやって読んできたからだろうか。
自分の中では長い歴史があるが、まったくと言っていいほど意味のない習慣。
新聞を終わりから始めのほうへ逆順に読む
あなたにも、こどものころから自然と続けてしまっている、ちょっと変わった習慣はあるだろうか。
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