持久力は「ある程度」決まっている
持久力は「ある程度」決まっている
1 持久走大会で勝つ子は大抵決まっていますね。
ビリの子も大抵、決まっています。
もちろん「練習の成果」で持久力は伸びるし、タイムも短くなります。
しかし上位や下位が決まっているのはどうしてなのか
疑問を持ったことはありませんか。
2 私は体育大学の教授にこのことを尋ねてみました。
結論から先に言うと
「生まれた時から決まっている」
つまりほとんどが「遺伝」であり「性質」なのだそうです。
心臓の強い子が勝つ。走っても脈拍が一定以上に増えない。
細い子が速い。太っている子は遅い。
だからビリの子が1位を取ることは絶対にありえないし、
1位の子が自分の意思でなく、普通に走ればビリになることは
ありえないのだそうです。
3 もちろん、だからと言って「練習しても無駄」と言うことは
ありません。
「持久力」は練習により、高まっていきます。
あくまで「他人との比較」で、持久走大会の順位は
あまり変わらないと言うことです。
4 これを最初に子どもたちが知ってしまうと
意欲を削ぐので、あくまで教師はそれを知った上で
現実に対処するのがいいでしょう。
つまり、「他人との比較」は無意味だと言うことです。
「自分との戦い」に意識を持っていかないと
「持久走大会も嫌なだけ」(いつもビリだから・・・)
になってしまいます。
科学を知っているのと、いないのとでは取り組み方が
違ってくるのです。