駿府城の刻印が教えてくれたもの
1 静岡市の駿府城公園には石垣に「刻印」があります。
駿府城築城の際に、石垣を築いたのですが、
それは各、地方の大名にお金を出させ、藩を弱体化させる狙
いがあったと言われています。
2 その石垣には大名の刻印があります。
私は事前に駿府城址の石垣がどこに誰のものがあるか調べました。
その時に用いたのが、小野田氏の本「家康と駿府城」(静岡新聞社)でした。
3 私はその本の著者に手紙を書きました。
そして「石切場に行って見たいのですが」と教えを乞うたのです。
その後、石切場に行く途中、戸塚様に出会い、その方が、地図を描いてくれました。
4 こうして、私は石切場に行き、その途中でも転がり落ちた刻印の石を発見したり、クサビの後を発見したりしました。
実に楽しい、自分の自由研究でした。その上で、「研究授業」に望みました。 子どもたちが、夢中になって、駿府城の刻印を探したことは今でもはっきり覚えています。
外様大名にお金を出させていたことにも子どもたちは気付きます。
徳川家康の盤石な体制が、こうして整って行ったのです。まさに「体験が知識に」変わって行く授業でした。
5 私が「体験」「現場主義」を貫くのはこうした「行動」こそが血となり、肉となることを信じているからです。
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