思う通りにやってみなさい
僕は親父のことをあまり語ったことはない。
自分の息子たちにも語ったことはない。
親父は「思う通りにやってみなさい」という人だった。
だから僕も子どもたちの進路を規制したことはない。
結果、自主性と自制心が育ち、成功だったと思っている。
「反対しない」
というのはある意味、挑戦だ。リスクを伴う。
やめる方が楽だからだ。
僕がいつも言っている「経験値」を親父が意識していたかどうかはわからないが少なくとも「反対しない」ということで失敗しても自己責任の意識を植えつけられたし「自由と権利と義務」の概念を考えることができた。
僕の授業を受けた1056名の子どもたちにも
「思う通りにやってみなさい」
というのが僕の授業方針だった。
逆に母はやる前から
「やめなさい」
と言うのが口癖だった。