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組織として事業を起こす環境


前提

毎度のことながら、本記事は私個人の意見であり
記載の内容において、ある特定の個人や団体について、
誹謗中傷するつもりはありません。
一つの意見、一つの言論の自由だと思っていただきたいと思います。

組織として事業を起こすために求められる環境

いつもダラダラと記事を書きがちなので、先に結論を書いてみようと思う
まず、私が思う組織として事業を起こすために求められる環境(条件)を
組織VerとファウンダーVerでそれぞれ3つほど示したいと思う
(あくまでも、事業を起こす確率が高くなる条件ということ)

組織に求められる環境(条件)

  1. 組織のTop、経営メンバー、その他意思決定に関わるメンバーが、事業を起こす(DX、体質改善含む)ことによって、変わりたいと感じている

  2. 具体的に『いつまでに』、『どのくらい』、変わりたいというビジョンがある。特に、『なぜそうなりたいか』を説明できる

  3. Top、または経営メンバー、執行役と、担当者(ファウンダー)の間にエンゲージメントが形成されていること(少なくともネガティブ、ニュートラルではないこと)

ファウンダーに求められる環境(条件)

  1. 取り組む事業に関して、自分事として取り組む意義がある
    (原体験がある、または強烈に共感している)

  2. 組織内において、部門間、キーマン等のパワーバランスを把握している、または、把握している人から情報が得られる環境にある

  3. 自組織外の人脈が豊富であり、自前主義というよりは共創思考である

100%揃うことはない

どのような組織であっても、上記の環境は100%は揃わない
そのために、いわゆる戦略コンサルタントを頼ったり
新規事業専門の支援会社や、外部人材を頼ったり
時には、組織開発コンサルタントを頼り
足りないピースを埋めにいく
よくプレイヤー層(従業員サイド)は、
 ・ビジョンがないからダメだ!
 ・やったことがある人がいないから無理だ!

のようなことを言っている、感じていると、私も感じている
しかし、それらはあくまでも多面的に見れていないと言える

Top層も、
 ・先行き不透明だ
 ・いい人材がいない(チャレンジしていない)

などと、言っているのを聞いたことがある
宇宙誕生135億年の間、先行き透明だったことなど一度もないし、
いい人材がいないのであれば、御社の教育システムが良くないことを理解して欲しいものだ

足りないもののバランス=経営リソース配分

上記で言及したが、100%揃った組織など存在しないし、
逆に言えばベストなリソース配分などわかるものでもない
(結果として、事後的に正解と思えるものに辿りつくことはある)
大事なことは、とにかく経営サイドはどういうリソース配分で取り組むのか意思決定をすることだ
なぜなら、間違っていれば正せるからだ
意思決定しても、FIXする必要はない、ずっと仮FIXでいい
間違っているかもしれないということを、キャッチアップするための仕組みも同時に準備することを忘れなければ、それでいいと思う。
むしろ、それしかない。
何がいいかわからないと言いながら意思決定しないことほど、
経営をしていないと言わざるを得ない
つまり、堅い意思決定と、柔かい意思決定を両方持てる体制が、
経営を強くすると考える。
とはいえ、経営者たるもの上記環境については、
揃えようという努力は最大限して欲しいものだ
(その姿勢が強いエンゲージメントを産む)

ファウンダーの取り組み方

一方で、ファウンダーも100%の環境が揃うことなどない
むしろ、プレイヤー層の方がアゲインストなことばかりだ
ましてや、経営サイドが新規事業に対してコミットが薄い場合、
そもそも、なんの環境も整わない可能性がある
もし、そうなったときは、
 ・本当にその会社にこだわりたい
  ⇨既存業務に取り組みながらタイミングを待つ
 ・その会社である必要がない(新規事業に取り組みたい)
  ⇨転職、起業、異動をしよう
その他、タイミングを待つ間は、社外の繋がりをたくさん作り、
モチベーションを保ったり、仲間を増やしていって欲しい

新規事業に取り組む環境が整いつつあるのならば、
私もプレイヤーだった身として1つ肝に銘じておいて欲しいことがある
それは、会社は別にあなたにやって欲しい理由などないということだ
(多くの場合、エンゲージメントが形成されているケースが少ない)
その上で、あなたを襲う数々の苦難を超えていくために、
ぜひ、自分事で取り組めるテーマを見つけ
会社に選ばれるプレイヤーになっていただきたい
(きっとそのころは他者からも引くて数多だが・・・)

思いが人を動かす

私は、あくまでも『気合と根性』とかあまり推したくはない
とはいえ、やはり強い思いが人を動かす現場に多々出会ってきたので
その一例を紹介したい

つい先日、お仕事で支援をさせていただいている団体の中間発表があった
そこでは、実証実験の取組詳細やビジョンなどを発表する場であったが、
私が支援したチームは採択には至らなかった
しかし、確実に記憶に残る発表をしていた
審査員からも非常に感触がよく、
むしろもっと大きな取り組みでやりたいなどと
ポジティブなコメントをもらっていた
手前味噌ながら、目先の目標に捉われない、いい支援ができたと思っている
そのチームでは、法律の縛り、人口減少、少子高齢化に伴って
顕在化しつつある課題に取り組んでおり、
短期的な解決は非常にむずかしいことがわかってきたが、
ファウンダーの熱い思いの乗ったプレゼン
(短期的な対策ではなく、根本解決をしたい!というストーリー)
によって、発表会の趣旨であるこの会で何チーム採択するか?ではなく
自分たちの組織として、全体最適化に舵を切ろうという大きなビジョンに
大きな共感を集めることに成功していた(と思う)

やはり、前例のない取り組みや、既存のものをディスラプトする取り組みでは、『あっ、それなんとかしなきゃね!』という共感をえることが重要であり、それは強烈な自分事感や、原体験があるなど、個人のバックグラウンドから生まれる熱量が、人を動かしているということだと思う

まとめ

今回は結論から記事を書いてみたが、冒頭に記載した
 ・組織に求められる環境
 ・ファウンダーに求められる環境
について、あまり異論があるケースはないと思っているが
あくまでマクロなお話であることは、改めて言っておきたい
(各論の話などするつもりはない)
それぞれ3つずつ記載したが、
細かいことを言えばもっとあることもわかっている
とはいえ、私はこの6項目のバランスがその組織、事業の色になるのだろうと考えている

残念ながら、組織にいる以上タイミングというのは何よりも大事なファクターであることは揺るぎない事実である

しかし、すべてのサラリーマンには、
一歩踏み出したその歩みを止めない『覚悟』を持って取り組んでもらいたい
(※このところ一歩踏み出すくらいはやっている人が多くなった気がする)

さぁ、まだ知らない道に迷い込んでみよう
住めば都なのだから

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