アイデア、発想、ひらめき、思い付き
「!!!」
頭の中で何かがスパークする。
「ナイスなアイデア、みーつけっ!」
「そうだ、その発想があった!」
「キターーー!ひらめいた!」
「いいこと思い付いた!」
それぞれの言葉に、大して違いはない
かもしれないが、微妙に意味が違う
ようにも思われたので、
改めて自分なりに言語化しておくのが
有益なのでは?と思い立った。
まずは、本来の意味、定義を辞書で
押さえておくことから。
こう見て来ると、「アイデア」は、
ほぼ「思い付き」と同じ意味合いで
捉えて良さそうだ。
「ふと浮かんだ」
「パッと出てきた」
そんな軽さを感じさせる。
良いものもあれば悪いものもある、
そんなニュアンスもありそうだ。
これに対して、「ひらめき」には、
「鋭さ」と「すばらしさ」という
要素・ニュアンスが付加されている。
「悪いひらめき」という使い方は
あまり一般的でなさそうだし、
「鋭くないひらめき」というのは
何だか語義矛盾を感じさせる。
そして、「発想」は、「アイデア」や
「思い付き」、「ひらめき」までをも
全て含んだより広い「考え」という
ようなニュアンスで捉えて良さそうだ。
また、
「良い/鋭い」アイデア
「良い/鋭い」思い付き
「良い/鋭い」発想
というようにすれば、
「ひらめき」とほぼ同意義になると
捉えられるだろう。
というわけで、「ひらめき」が、
他に比べて1ランク上の印象を与える
言葉だと改めて確認できた。
この「ひらめき」を得るには、
どうすればよいのだろうか?
あるいは、アイデアや思い付きに比べ、
「ひらめき」を生み出すには、
何か特別な秘訣やレシピが必要で
あろうか?
宣伝会議10月号において、
山口高弘氏が寄せている論考では、
「ひらめき」に必要なのは「制約条件」
であると指摘されている。
そして、ひらめくときというのは、
制約が明確であるときだと明言する。
確かに、「自由にアイデアを出して!」
とブレストで促しても、意外と口火を
切るのは難しいものだ。
まず最初に、ある程度方向性を絞り込んで
やるというのは定石だったりする。
これは正に「制約条件」そのもの。
また、「思い付き」はすぐにパッと
思い浮かんだものを言うだけでも良いが、
「ひらめき」というのはずっと頭の中で
考え続け、熟成されて出て来るものだ、
といった趣旨の発言を以前にどこかで
聞いた記憶がある。
しつこく、常日頃から問題意識を持って
過ごすことで、何かの折にパッと
「ひらめいた!」
まるで天啓が下りたかのようになると
いう話は、割とよく耳にする話だ。
以上を簡単にまとめると、
「ひらめき」
=「良い/鋭い」アイデア/思い付き/発想
それを得るためには、
・日頃から問題意識を頭に入れておく
・制約条件を明確にしてから考える
ことが重要となる。