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AIの贅沢な使い方

11月4日の記事では、LinkedInリンクトインを取り上げ、
創業者であるReidリード Hoffmanホフマンについても
触れました。

11月5日の記事では、イタリアの
ラグジュアリーブランドの創業者で、
ブランド名そのものでもある
Brunelloブルネロ Cucinelliクチネリについて取り上げ、
彼の著書である『人間主義的経営』
ご紹介したところです。

普段新聞はほとんど読まなくなって
久しいのですが、たまたま週末に
実家に帰った折に、日本経済新聞
あったのでパラパラとめくっていた
ところ、丁度読んでいる途中だった
『人間主義的経営』の著者である
クチネリ氏に関する記事
がドーンと
載っているではありませんか。

後でゆっくり読もうと思い、
一旦スマホの写真に撮っておき、
昨日読み返しました。

「文化時評」というコーナー名が
付いているその記事のタイトルは、
「クチネリはなぜAIに接近したのか」
というもの。

ラグジュアリーが必要とする付加価値は
歴史や伝統という「過去」だけではない

というサブタイトルを経て始まる
本文の記事を読み始めたところ、
なんとクチネリだけでなく、
リード・ホフマンまで登場
したので、
こんな偶然があるものか!?と
奇妙な感覚に襲われました。

この記事が紹介しているのは、
クチネリ氏が今年の7月に発表した
「ソロメイAI」というサイトです。

「AI」と言われたら、
今を時めく「ChatGPT」や、
アップルの「Siri」やアマゾンの「Alexa」
などが真っ先に思い浮かびますよね。

ビジネスで「AI」を活用しようとなれば、
業務の生産性をいかに上げるか、
効率性をどのように追求するか、

といった方法論に向かうのが普通だと
思われます。

しかし、クチネリ氏がとったのは、
極めてユニークなアプローチでした。
彼の理念、ブランドとしてのあり方を
伝えることに特化したウェブサイトを、
AIを使って設計、制作した
というのです。

そのサイトというのがこちら。

誤解を恐れずに言えば、
『人間主義的経営』という著書を
ウェブサイトを通じてそのまま
「体験」できるサイト
だと評する
ことが可能でしょう。

件のリード・ホフマンが、
「かつてないAIの使い方だ」
とクチネリ氏の背中を押したという
エピソードが記事の中で紹介されて
いました。

β版なので、まだこれから進化するものと
思われますが、感覚的な操作で、次から
次へとサイト内を回遊
することができ、
そこで「ブルネロ・クチネリ」という
ブランドの世界観をたっぷりと味わう

ことができます。

本の装丁が美しい旨を指摘しましたが、
このウェブサイトもまた美しいつくり
なっていて、彼の、ブランドの美意識が
隅々にまで息づいている
ことを強く
感じました。

AIは使うものであって、
AIに使われることを良しとしない

そんな「意気」も感じた次第です。

ラグジュアリーブランドらしい、
首尾一貫性を徹底したアプローチ
一例として参考になりました。


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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。