インフレ時代でも高く売るヒント
このnoteでも度々ご紹介して来た
ベストセラー作家の川上徹也さんが、
今年に入ってからこんな本を出版
されました。
真っ赤なイチゴの表紙が目を引く装丁、
そこに短くてキャッチーな書名、
いやが上にも書店で目立ちますよね。
この本は、インフレでモノの値段が
どんどん上がり、売れるモノと売れない
モノとの二極分化が激しい昨今、
ここ数年の事例を徹底検証して、
「高くても売れる」キーワードを
あぶり出し、そのポイントを解説して
くれます。
そのキーワードというのが、こちら。
100以上もの豊富な事例を検証されて
いる中で、このようなキーワードが
「バカ売れ」につながるものとして
浮かび上がって来たとのこと。
一つひとつの事例が、
どれもこれも分かりやすく、
端的に紹介されており、
なおかつそれぞれのキーワードとの
結びつきも明確であるため、
ウンウンと頷きながらあっという間に
読めるでしょう。
結局のところ、高い価格で販売するには、
機能的価値/ベネフィットだけでは
限界があります。
いかに情緒的価値/ベネフィットをも
付加して、お客様にお届けできるかが
カギを握るわけですね。
その情緒的価値/ベネフィットとして、
現在進行形で注目すべきキーワードが、
上に挙がった7つということなのです。
私のnoteでも、これまでに色々な
マーケティングの事例をご紹介して
きたところ、かなり事例がかぶって
いました。
川上さんと同じ文脈での取り上げ方
とは必ずしも言えないものの、
本でも紹介されるような良い事例を
こちらでご紹介できていたわけで、
編集能力を上げて本にできる実力を
付けたい意欲が高まります。
例えば「BOTANIST」で有名な I-ne の
「YOLU」というヘアケアブランドを、
そのポジショニングの上手さに関して
ご紹介しました。
本書では、③の「自分メンテナンス」の
事例として紹介されています。
④の「プチ贅沢ご褒美」の事例にある
GODIVAは、既に何度も取り上げたことが
ありますが、GODIVAのブランドが毀損
するリスクについての指摘が多かったと
言えます。
⑤の「応援消費」の事例として出てくる
「ポケットマルシェ」についても、
こちらで書いたことがありました。
また、「応援消費」といえば、
本の中に事例として載っているわけ
ではありませんが、つい昨日ご紹介
した能登半島地震の復興応援で売り
出した統一ラベルの日本酒が、丁度
当てはまりますよね。
ちなみに、冒頭の写真に
東急歌舞伎町タワーを選んだのは、
④「プチ贅沢ご褒美」の事例として
出て来たから。
どの事例も、プレミアム価格をお客様に
支払っていただきながら、そのお客様が高い
満足度を得てくださっているものばかり。
上記7つのキーワードを意識しながら、
消費者の情緒に訴えかけるような
モノやサービスをお届けすることで、
デフレの罠を避けていくことが
できるでしょう。
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