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「Yong Dim Sum Bar」&「Deus Ex Machina」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2023年5月号

Yong Dim Sum Bar

所在地:R. Fradique Coutinho, 61 - Pinheiros
電話:(11) 2649-1666
Instagram:
@yong.dimsum.bar

この店の前を通りかかった時、入口にあるバーの横にうず高く積み上げられた蒸籠に目を奪われ、思わず中に入ってしまった。2009年から2013年の間、ロンドンを発祥の地とする飲茶のピンポンがサンパウロで営業していたが、その閉店後、サンパウロで気軽に飲茶を楽しめる店はなかった。

1年3か月前にオープンしたヨング・ディム・サム・バーは飲茶と言っても、名前のとおりバーで、週末以外は夜しか営業しておらず、点心のお供はお茶ではなく、お酒である。しかし、リンゴとジャスミン、ライチとミントのソーダなどソフトドリンクも充実しており、お酒が飲めなくても楽しむことができる。

オーナーシェフの永楽さんは香港から来た両親から生まれた二世であるが、半年間、香港でみっちりと点心を学んだというだけあって、本格的な点心が出てくる。シュウマイ、エビ餃子、豚まん、蒸しパン、腸粉、粽などの点心のほか、海老ワンタンメン、叉焼丼などメインになる料理もある。香港式のピーナッツバターが挟まったフレンチトースト、西多士まであり、うれしくなる。

小籠包

この日、頼んだ小籠包は一口かじるとお約束の肉汁があふれ出て、火傷しないようレンゲを使って食べる必要があった。蒸しパンに挟まれた北京ダックはパリパリのカモの皮を想像していたが、カモ肉を煮込んだものであり、少し期待外れであった。デザートのゴマ団子は上品な甘さのこしあんと香ばしいゴマの組み合わせが申し分ないものであった。

北京ダック蒸しパン


Deus Ex Machina

所在地:Avenida Rebouças, 3658 - Pinheiros
電話:(11) 91206-8408

この風変わりな名前はマシーンから現れた神を意味するもので、オーストラリアを発祥とするカスタマイズ自転車、サーフィン、スケートボード、Tシャツなどのブランド名である。シドニーのほか、ロサンゼルス、パリ、ミラノ、東京などに支店があり、ショップにレストランやカフェが併設されている。たとえば、東京のデウスエクスマキナにはカフェが、サンパウロではシーフードレストランが併設されている。

同じ通りのシーフードレストランのオーナーシェフ、ダリオ・コスタさんがこのレストランのメニューを開発しており、アペリティフには生ガキ、刺身のマサゴ添え、シーフードフライなど、メインには焼きだこ、シーフードスパゲッティ、本日の魚料理、インドネシア料理のミーゴレンなどがある。

生牡蠣

この日、頼んだマンゴが添えられたカキは大振りのもので食べ応えがあった。たこと海老のパステルもカリカリの皮とトロっとした中身が後を引くおいしさ。メインの魚にはバナナピュレが添えられており、食べやすい。エッグベネディクトやパンケーキなどのブランチメニューも充実しており、今度は朝行ってみたい。

魚料理


月刊ピンドラーマ2023年5月号
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