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「Virado」&「Borgo Mooca」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2024年9月号

Virado

所在地:Largo do Arouche, 150- República
電話:(11) 3334-6100
Instagram:
@virado.sp

アロシェ広場のサンラファエル・ホテルにあるViradoにExecutivoを食べに行った。Executivoは昼のみ提供されるお値打ちメニューで、高級レストランにも気軽に行くことができる。

Viradoは場所柄か気取っておらず、価格設定も低めだが、どの料理もきちんと作られている。また、ウエイターやウエイトレスもフレンドリーで感じがよい。

昼はビラード・ア・パウリスタ(月曜日に食べる豚肉、バナナフライ、フェイジョン、ケール炒めなどの盛り合わせ)、若鳥の炭火焼き、牛肉カツレツなどサンパウロの代表的料理が手軽に食べられ、夜はシェフの独創的料理が味わえる。

この日、アペリティフで頼んだビーツのサラダにはヨーグルトクリーム、キャラメリゼされたピスタチオが添えられていてメインにもなりうる一皿。牛肉のクルドはタルタルステーキよりもきめが粗く、包丁の先で5㎜程のキュービックに切られおり、芸術的でさえある。中身のないパステルにレモン、ケイパー、オリーブオイル、チーズで味付けされた肉を詰めて食べる。デザートのヨーグルトプリンは甘すぎず、酸味があり、とても滑らか。

このレストランのシェフは26歳の若手であるが、Maniでの経験もあり、料理の質は高い。夜はあまり安全な場所ではないが、このレストランも旧市街地の再活性化に貢献できるはずである。


Borgo Mooca

所在地:Rua Barão de Tatuí,302-Santa Cecília
電話:(11) 97574-3213
Instagram:
@borgomooca

友人からBorgo Moocaに誘われた時にはMoocaまで行くのは遠いなと思ったが、2022年に現在のSanta Ceciliaに移転し、店名はそのままにしているとのこと。やはりお昼にExecutivoを食べに行った。

このレストランのExecutivoはアペリティフ、メイン、デザートから一品を選ぶシステムである。アペリティフ、メインともに6種類ほどあり、どれもおいしそうで目移りする。結局、アペリティフにはマグロ、トマト、モッツアレラチーズのサラダ、メインにはシーフードシチューのパイ包みを頼んだ。どちらも手が込んでおり、質、量ともに満足。デザートはシンプルなアフォガードにしたが、アイスは手作りだった。メインはパスタ、魚、肉、ベジタリアンなどから選ぶことができる。

ビジネスマンが昼休みに早く手頃に食べられるExecutivoを食べに行ったはずが、ワインを飲んでしまい、気が付いたら16時。このレストランのコンセプトはその日に手に入る新鮮な食材を使った季節のイタリアン。

Santa Cecilia区のBorgo Mooca周辺にはモダンなレストランやギャラリーなどもどんどん来ており、ニューヨークのソーホーのような文化と食の発信地を目指しているように感じた。


宮本碧
最初は留学生としてブラジルに来たが、ブラジルにはまり、現在ブラジル在住約30年。食べることが大好きで、どんなに落ち込んでいてもおいしいものを食べると幸せな気分になれる。翻訳業。

月刊ピンドラーマ2024年9月号表紙

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