「Barú Marisqueria」&「Chef Vivi」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2022年9月号
Barú Marisqueria
R. Augusta, 2542 - Cerqueira César
Tel: (11) 3062-0898
Barú はビーチにいるような雰囲気のペルー、コロンビア、メキシコ料理がミックスしたシーフードレストラン。
オーナーシェフはコロンビア人のダゴベルト・トレス氏。
予約は19時にしか入れられず、到着が10分を過ぎると自動的にキャンセルされる。ブラジルでは夕食には早い19時には80%の席が埋まり、19時半には満席になる。
ピスコサワーやモヒートを片手にセビーチェや炭火焼きの魚介類などをつまむのが定番。一皿一皿は小ぶりなので二人の場合、歯触りを楽しむアペリティフ、セビーチェなどの生もの、ご飯類、炭火焼きからそれぞれ一皿選ぶよう勧められる。
この日食べたのはナチョスにエビ、野菜、パクチー、エビやクルトンが載ったエビトースト、オリーブオイルがかかり、サワークリームが添えられた塩と砂糖で締めた鯛のクルード、カマの炭火焼き。温かいパンにねっとりとした、旨味が凝縮されたタイ、オリーブオイル、サワークリーム、パクチーを載せて食べる料理は絶品。
セビーチェとおにぎりを組み合わせた一皿があったり、韓国風の味付けがあったりやはり今風のアジアンテイストが取り入れられている。
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Chef Vivi
R. Girassol, 833 - Vila Madalena
Tel: (11) 3031-0079
Chef Vivi のオーナーシェフ、ヴィヴィアニ・ゴンサルヴェスさんは今のレストランを開く前、北京で何度も中国の料理雑誌から賞を受けたブラジル料理のレストランのシェフであった。
ブラジルに戻ってからはD.O.MやManiで修業した後、自身のこじんまりしたレストランをビラ・マダレーナで開いた。
サステナビリティやエコロジーに関心が高く、レストランに決まったメニューはない。前日に入荷した材料でメニューが決まり、その日のメニューは毎日、A4のリサイクルペーパーに印刷される。
Chefe Viviでは食材を余すところなく使う、食材をできるだけ使い切り保管しないことを徹底している。
レストランでは魚、カモ、牛肉なども提供されるが、野菜料理の美しさには目を見張らされる。野菜の持つ可能性に目覚めたのは無数の野菜がある北京での経験が大きいという。
毎日、あるわけではないが、タコのブラックライス、砕いたトウモロコシに色鮮やかなさまざまな野菜が添えられた一皿、ビートのパンナコッタは忘れることができない味と美しさ。
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月刊ピンドラーマ2022年9月号
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