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「Café Habitual」&「Shoshana Delishop」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2023年1月号
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Café Habitual
Alameda Tietê, 602 - Jardim Paulista,
Tel: (11) 3062-3091
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日常のカフェという名前にふさわしく、シンプルで滋味深い料理とおいしいコーヒーの店。トマトソースに半熟卵やソーセージが入ったシャクシュカ、エッグベネディクト、ベーコンエッグサンド、クロックマダムなどブランチメニューが充実している。
トルコ系オーストラリア人のシェフが作る軽食はどれも地中海の香りをまとっている。エッグベネディクトもトルコ風でパンと半熟卵、ハムがヨーグルト、パプリカ、ミントなどで味付けされている。
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この日食べたハッシュドポテトはジャガイモの代わりにサツマイモが使われていた。そこにひよこ豆やカリフラワー、ホウレンソウが合わさり、スパイスが効いたチョリソーがアクセントになっている。
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飲み物はキュウリベースのジュースを頼んだ。朝から細胞の隅々にまでエネルギーが行きわたる。コーヒーメニューもエスプレッソ、エアロプレス、フレンチプレスなど20種があり、充実している。
Shoshana Delishop
Rua Correia de Melo, 206/212 - Bom Retiro
Tel: (11) 93386-4774
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現在は韓国人街として知られるBom Retiroであるが、かつてはユダヤ人コミュニティが存在し、ユダヤ料理のレストランも数件あった。
30年前からBom Retiroで営業するShoshana デリショップはこの地区に残る最後のユダヤレストランであったが、経営者のユダヤ人夫妻が高齢となり、客足も途絶え、それに新型コロナウィルスのパンデミックが追い打ちをかけ、2020年には閉店に追い込まれるところであった。閉店の予定がSNSで発表されると、それを残念に思う近隣の市民文化センター館長ら3人の救世主が現れ、小型の投資を募り、20人の投資家によりレストランは再開されることになった。
2人の若い女性シェフが伝統的ユダヤ料理をアレンジした料理を作っている。
この日頼んだのはゲフィルテ・フィッシュとポテト餃子。ゲフィルテ・フィッシュは金曜の日没から土曜の日没までの料理が禁じられた安息日に食べる魚料理である。安息日に火を使わなくて良いよう、川魚の骨を取り、つみれのような形で前日に作られる。つみれと魚肉ソーセージの間のような食感で少し甘みもある。それにビーツとわさびからできたソースをつけて食べる。
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ポテト餃子はモチモチの皮でマッシュポテトを包み、揚げた玉ねぎとサワークリームが掛かっている。具と味付けが違うだけで餃子そのものである。
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三品目を頼もうとしたら、ウェイターに多すぎるからやめた方が良いと言われた。その後、そのウェイターが味見してと言って頼もうとした料理を小皿に盛って持ってきてくれた。
食べ物をねだるホームレス向けのお弁当も用意されていた。コミュニティに根付いたオープンでガヤガヤとした大衆食堂のような雰囲気のレストランである。
宮本碧
最初は留学生としてブラジルに来たが、ブラジルにはまり、現在ブラジル在住約30年。食べることが大好きで、どんなに落ち込んでいてもおいしいものを食べると幸せな気分になれる。翻訳業。
月刊ピンドラーマ2023年1月号
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