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「Arturito」&「Barú Marisqueira」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2024年12月号

Le Cordon Blue Café SP

住所 : Rua Natingui, 862 - 1º Andar - Vila Madalena
Tel:(11) 3185-2500
Instagram:
@lecordonbleubrasil

フランスの有名な料理学校、コルドンブルーのサンパウロ校にカフェがオープンしたと聞き、昼ご飯を食べに行った。

カフェは料理学校の中にあるため、まず入口で身分証明書を提示する必要がある。カフェの入口には料理学校に貢献した人たちの写真が飾られ、また、カフェで働いている人たちもコルドンブルーの名が刺繍されたコックコートに身を包んでいるため、いやがおうにも期待が高まる。カフェの棚には古い食器や料理本などが並べられ、ただのカフェではないことがうかがえる。

昼ご飯の種類は数種で肉料理、魚料理、ベジタリアン料理、サラダなど。この日はコブウシのコブの部分にあたるクッピンの煮込みポレンタ添えを頼んだ。ゆっくりと煮込まれたクッピンはナイフを入れると崩れるほどの柔らかさ。ポレンタも普段食べているものとは別物でとてもクリーミー。この日は頼まなかったベジタリアンメニュー、サツマイモ、ジャガイモ、サトイモのミルフィーユもとても気になった。

クッピンの煮込みポレンタ添え

それにしても、コルドンブルーはやはりデザートが強い。チョコレート、レモン、イチゴ、チェリー味などアントルメと呼ばれるデザートはどれも美しく、おいしそうでどれにするかかなり迷った。今回、頼んだアントルメはチョコレートムースにチェリーが入り、形もチェリーを模したもの。コーヒーは数えたら、アルコールが含まれないものだけで27種類あった。フィルターで入れられたコーヒーはとても香り高く、幸福な思いでカフェを後にした。

アントルメとコーヒー

校内で焼かれたフランスパン、クロワッサン、ブリオッシュやクロックムッシュ、クロックマダムなどもあるので。次回はブランチに行ってみたい。


Conceição Discos

住所 : Rua Imaculada Conceição, 151 - Vila Buarque
Tel:(11)3477-4642
Instagram:
@conceicaodiscos

Conceição Discos には多くのLPレコードやレコードプレーヤーなどが置かれ、独特の雰囲気を醸し出している。平日の15時過ぎに行ったのにもかかわらず、どんどんお客さんが入ってきて、そのほとんどが自由業のように見える。

メニューはアペタイザーとしてパイのようなエンパーダ、煮込んだ肉が挟まれたポンデケージョなどがあるが、メインはライスのみである。この店のライスはチャーハンとリゾットの中間のような感じで、日替わりで中身が変わる。私が行った木曜日はバイアン・デ・ドイスというごはんに豆、ソーセージ、干し肉、チーズなどが混ぜられたライスとビーフライスがあった。そのほか、日によって中身が干し鱈、タコ、カモなどに代わる。

私がこの日、頼んだビーフライスは生肉ではなく、一度焼いた肉を混ぜて炊いているようで、肉の香ばしい味がする。炊き上がった後に混ぜられた角切りトマト、フレンチフライは酸味や歯ごたえなどで味を複雑なものにしている。ライスの上には半熟の目玉焼きが載せられ、そこに手作り唐辛子ソースをかけ、ぐちゃぐちゃと混ぜて食べる。ピーナッツから作られた手作りパソッカは珍しく、口直しにちょうど良い。

ビーフライス
デザート


宮本碧
最初は留学生としてブラジルに来たが、ブラジルにはまり、現在ブラジル在住約30年。食べることが大好きで、どんなに落ち込んでいてもおいしいものを食べると幸せな気分になれる。翻訳業。

月刊ピンドラーマ2024年12月号表紙

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