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「Arturito」&「Barú Marisqueira」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2024年11月号

Arturito

住所 : R. Chabad, 124 - Jardim Paulista
Tel:(11) 2780-0485
Instagram:
@restaurantearturito

ブラジルのTV番組、マスターシェフの審査員としてその名を馳せたアルゼンチン人のパオラ・カロセラがオーナーシェフを務めるArtuitoにお昼を食べに行った。

レストランは今年の3月にピニェイロスからジャルジン・パウリスタに移り、前より広く、きれいになった。入ってすぐのところにお酒を取りそろえたバーがあり、天井も高く、心地よい。

パオラ・シェフはこのレストランのほか、エンパナーダのフランチャイズ、La Guapa を経営したり、ユーチューバーとして家庭料理を教えたり、低所得層を対象に料理人を育てる社会活動に参加したりと幅広く活躍している。

Artuitoの料理は奇をてらったものではなく、肉料理や魚料理など一般的なものであるが、メインも付け合わせもとても丁寧に作られている。特にアペリティフの豚肉、カモ肉にピスタチオが入った手作りテリーヌ、魚料理の付け合わせのマッシュポテトは感動するおいしさであった。お昼はセットメニューがあり、アペリティフ、メイン、デザートをチョイスすることができる。メインは肉、魚、パスタ、ベジタリアンの中から1つを選ぶ。デザートのティラミスだけが甘すぎて今一歩であった。

テリーヌ
魚料理

シェフの主義で料理人は必要以外、口を聞いてはいけないことになっており、料理人がオープンキッチンできびきび働いているのを見るのも楽しい。次回はイタリアから招いたという料理人が作る手作りパスタを食べに行きたい。


Barú Marisqueira

住所 : R. Augusta, 2542 - Cerqueira César
Te:(11) 3062-0898
Instagram:
@barumarisqueria

アウグスタ通りのサン・ピエトロ・ヴィラという店やレストランが混在するヴィラの奥まった一角にあるBarú Marisqueira は、日本から気の置けない友人が来た時など年に数回は行くレストランの1つである。ミシュランのビブグルマンにも選ばれている。

コロンビア人シェフ、ダゴベルト・トレスが作るコロンビアやペルーなどのシーフード料理が食べられる。エビやカキのトースト、セビーチェや魚、手長エビ、オイスター、タコなどの炭火焼があるが、メニューは1ページに収まっており、選ぶときにあまり迷わないで済む。軽くマリネした白身魚、オリーブオイル、サワークリームとキャビアを混ぜ、レモンを絞り、パンと一緒に食べる一皿は思い出すと今晩にでも戻りたくなる。コリアンダー、レモンと食べるカマの炭火焼も文句のないおいしさ。アサリが入ったご飯もおすすめである。残念なのはいつも混んでいること、そして、デザートがトレス・レチェス(3種のミルク)しかないことである。

魚のマリネ
カマの炭火焼き

飾り気のないシンプルな混みあったレストランであるが、グローボ局の有名女優が食事していたことを見かけたこともあり、味は保証されている。


宮本碧
最初は留学生としてブラジルに来たが、ブラジルにはまり、現在ブラジル在住約30年。食べることが大好きで、どんなに落ち込んでいてもおいしいものを食べると幸せな気分になれる。翻訳業。

月刊ピンドラーマ2024年11月号表紙

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