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「Komah Bakery」&「Marcha e Sai」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2024年7月号

Komah Bakery

所在地:R. Girassol, 273 - Vila Madalena
電話:(11) 91255-5599
Instagram:
@komahbakery

バハ・フンダにある、伝統料理をモダン韓国料理に変貌させたKomahがヴィラ・マダレーナでベーカリーを始めたと聞き、行ってみた。白を基調にした明るい店でゆったりした屋外席も心地よい。

韓国料理のエッセンスを取り入れた軽食がメインで、豚肉とキムチ、プルコギあるいは、チキンカレーなどが入ったパン、サムギョプサルのサンドイッチなど。

ショーケース

スイーツもコリアンテイストが随所に散りばめられていて楽しい。たとえば、パリブレストの中身は白ゴマクリームで、上に載っているのは白ゴマと黒ゴマのプラリネ。また、美しく仕上げられたモンブランがあったので、店の人に栗でできているのか尋ねたところ、ブラジリアンナッツだという。甘いパンの中身もあん、カボチャやブルーベリーのコンポートなどいろいろあり、選ぶのに迷う。

この日はキムチを挟んだポンデケージョを頼んだ。ポンに入ったチーズ、サンドされたキムチとクリームチーズ、発酵食品同士の組み合わせで奥深い味わい。ブラジル、韓国、日本、フランスのエスプリを少しづつ取り入れた新しい味が興味深い。

キムチを挟んだポンデケージョ


Marcha e Sai

所在地:R. Sabará,473 - Higienópolis
電話:(11) 99525-1019
Instagram:
@marcha_e_sai

Marcha e Sai 、『前に進んで外に出る』。その名のとおり、カウンターで料理を注文し、名前を呼ばれたら取りに行き、食べ終わったら空いた皿を返し、お金を払って外に出る。営業時間は12時から15時。その日に入手された食材で毎日、ビーガン料理1種類、普通の料理2種類、そしてスペシャルメニューが1種類、用意される。料理は基本的に一皿に盛り付けられて出てくる。

私が行った日のメニューは、ジャガイモ入りのメツァルーナ(半月形のパスタ)、モケッカ、鳥のもも肉のマンジョキニャ・ピューレと焼きトマト添え、タラのブランダードとフェイジョンのピューレ。この日はタラのブランダード(タラとジャガイモをミルクで煮込んだフランスの家庭料理)を頼んだ。名前を呼ばれてお皿を受け取った時は正直、「えっ、これだけ!」と思った。でも、一口食べてみると、全然、魚臭くなく、ミルクとジャガイモのクリーミーな味わいに感動して夢中で食べた。フェイジョンのピューレも優しい味で上に載ったルクラが良いアクセントになっている。

日替わりプレート

ブラジルには一人でも入りやすいレストランが少ないが、こじんまりしてカウンターもあるMarcha e Salは一人でも気楽に入れる雰囲気。友人や家族とテーブルを囲むのはもちろん楽しいが、今日は外で食べたいと急に思い立った時にこういうレストランがあると助かる。

デザート


宮本碧
最初は留学生としてブラジルに来たが、ブラジルにはまり、現在ブラジル在住約30年。食べることが大好きで、どんなに落ち込んでいてもおいしいものを食べると幸せな気分になれる。翻訳業。

月刊ピンドラーマ2024年7月号表紙

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