「Nomo」&「Petras Greek Taverna」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2024年10月号
Nomo
住所 : R. Dr. Virgílio de Carvalho Pinto, 137 - Pinheiros,
Tel:(11) 3898-5890
Instagram:@nomogamia
打ちっぱなしコンクリートとガラスでできたミニマリストのレストランの外観と素材を活かした一見シンプルに見えるが、ソースに凝った味わい深い料理。一皿目が来た時に繰り返し訪れたいレストランだと直感した。サンパウロでは数多くのレストランを訪れているが、一回行けば満足するところが多く、何度も足を運ぶところは両手の指で数えられるほど。
この一皿目はマンジューバという小魚を昆布締めにし、セロリの香りを移したオリーブオイルをかけ、ワサビ入りのピューレを添えた料理。この小さい魚を三枚おろしにし、小骨を取るだけでもかなりの手間がかかるはず。
次に頼んだブリの切り身を軽くあぶり、ゆずとウニのソースで味付けされた一皿も全く臭みがなく、あっさりしておいしい。
燻製にしたクッピン(コブウシのコブの部分)を煮込み、その肉汁をソースとした料理も肉は柔らかすぎず、適度な歯ごたえがある。
そして、圧巻はレタスとキャベツの炭火焼き。シンプルに見えるが、ソースを合わせて食べると複雑な味わいに。赤ピーマンやクルミなどが入ったムハマラとナッツやスパイスを合わせたドゥカという中東の2種のソースにピスタチオがアクセントとなった感動の味。
デザートはプリンクリーム、バナナとカカオニブを香ばしいフィロ生地で挟んだ一品のみ。
今年、ミシュランのビブグルマンに選ばれたのも納得できる。
Petros Greek Taverna
住所 : R. Dr. Virgílio de Carvalho Pinto, 137 - Pinheiros,
Tel:(11) 3898-5890
Instagram:@petrosgreektaberna
車で偶然、レストランの前を通りかかったとき、地中海の風が吹いているような気がし、引き返して昼ご飯を食べることにした。レストラン内は狭いが、屋外の木の下にいくつかテーブルがあり、心地よい空間で食事ができる。
昼はサラダ、何品かの中から選ぶことができるメイン、デザートから成るセットメニューがあり、私はイカのパスタ、娘はベジタリアンムサカを選んだ。コスパが良く、奇をてらわない高い質の料理。ギリシャヨーグルトにイチジクを添えたデザートも口直しにピッタリ。
夜はムサカのほか、ヨーグルトときゅうりのペースト、ひよこ豆で作ったファラフェル、ラムチョップなどが食べられる。次回は週末のみ提供されるという魚の炭火焼やイカの詰め物をゆっくり食べに行きたい。
月刊ピンドラーマ2024年10月号表紙
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