「Ella | Fitz Ristoranti」&「Le Jazz Boulangerie」 さんぱうろぐるめをっちゃー 宮本碧 月刊ピンドラーマ2023年10月号
Ella | Fitz Ristoranti
所在地:Rua dos Pinheiros, 332 - Pinheiros
電話:(11) 93083-8387
Instagram:@ellafitzristoranti
ジャズシンガーのエラ・フィッツジェラルドにちなんで名づけられたElla Fitzは休日にはいつも行列ができる2軒のMOMAと同じく、Fasanoでその名前を馳せたイタリアン人シェフ、サルバトーレ・ロイ氏がオーナーシェフの一人を務めるモダンなイタリアン・レストランである。
メニューはパスタを中心に肉料理や魚料理から成る。どの料理も美しく、とても手が込んでいる。特にアペタイザーのミニベジタブルのテラリウムは土に見立てたドライオリーブとアスパラガスの泡の上にミニ野菜が植えられた美しい一品で食べるのをためらうほど。そのほかにもタコのカルパッチョやフランボワーズが添えられたマグロのクルードなど興味をそそられるアペタイザーが多く、選ぶのに迷う。
この日頼んだきのこのラビオリにはポテトクリームのソース、黒トリュフ、丁度よい焼き加減のカモが合わせられていた。ゆっくり食べたかったが、この組み合わせがすばらしく、フォークを持つ手が止まらず、一気に食べてしまった。そのほかにも、プロセッコのクリームがかかったエビのアグノロッティ、マグロのタルタルが添えられたフレッシュパスタなど魅力的なメニューが揃っている。
デザートはキャラメルバナナのミルフィーユを食べたかったが、残念なことに(幸運なことに)平日のランチには、ディナーと同じ値段でアミューズ(パン、カポナッタとアーモンドクリーム)とデザート(チョコレートケーキ)が付いているので、この日は食べそこなった。
Le Jazz Boulangerie
所在地:R. Joaquim Antunes, 501 - Pinheiros
電話:(11) 3085-0576
Instagram:@uriommakimchi
サンパウロに3軒ある老舗ビストロ、Le Jazzが今年3月にピニェイロスにオープンしたパン屋。もちろんフランスを代表するクロワッサン、クロックマダム、クロックムッシュなどもあるが、パンケーキ、エッグベネディクト、クラブサンドイッチなどアメリカンなメニューもある。広々とした店内にはガラス張りのオープンキッチンがあり、パン作りを身近に見ることができる。また、ガラスケースにはいろいろな種類のパンやケーキが並べられていて、持ち帰りもできる。
この日、頼んだメープルシロップが添えられ、バナナが載ったパンケーキは酵母で発酵させているのかとてもしっとりしていた。エッグベネディクトのオランデーズソースもマヨネーズで作った『なんちゃって』ではなく、卵黄、バター、ビネガーでできた本格的なもの。きちんと層ができたクロワッサンは外はパリッ、中はしっとりしたサンパウロでは数少ない満足できるもの。スープやサラダもあるが、やはりブランチがお勧め。
月刊ピンドラーマ2023年10月号表紙
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