【イラスト上達法】100日絵の練習をしたことで見えてきたもの
絵の練習を始めて100日経ちました。
今絵を練習している方、これから練習したい方、絵がもっと描けるようになりたい方がこの記事を読んで少しでも励みになればと筆を執っています。
練習しようと思ったきっかけはこちら。
自分はそこそこ描ける人間だと思ってた
まずは私のバックボーンを共有します。どんな人間がイラストの練習を始めたかがわからないと共感も何もないので。
私はかれこれ10年以上絵を描いています。
背景付きのイラストを得意とし、アプリやLINEスタンプなど、幸運なことに依頼をいただいて絵を描いた経験もありました。
また、ふかふか団地という文芸サークル様にイラストを使っていただき、自分のイラストが誰かの役にたっているという実感もありました。
つまり自分は「そこそこ描けるほう」だと思っていました。
これが練習を始める前の私の実績と気持ちです。
練習を始めるにあたって、今どのくらい描けるのか知りたかったので、何も見ないで人体を描くということをやってみました。
自分はそこそこ描けると思っていた私は、軽い気持ちでこの「何も見ないで人体を描く」を実践してみたのです。
いうて10年そこら描いているし、
まあ順当に描けるでしょ。
順当に…
貧弱!
肉体ではなく知識が貧弱!!
小学生の頃から全く進歩していない。
己の描けなさに絶望した。
この貧弱なイラストが練習の0日目となります。
「描けない」から「描ける」へ
人間が全然描けなかった事実を受け止め、
練習を開始します。
目標は何も見ないで人間を描けるようになること。
最初は人体の構造を理解するために美術解剖図を模写しました。
今までなんとな〜くで描いてきたものに理論が追加されていく感覚。
クロッキー帳をスマホで撮ったものばかりで見にくくてすみません(理由は後ほど)。
9日目からジェスチャードローイングを始めます。ジェスドロってやつですね。
学んできた人体の構造を意識して描こうとするけど、中身がなく形をなぞっているだけ。
ジェスドロ動画は制限時間があります。
でも絶対無理だと思ったので一時停止してじっくり描くことに。
このへんでコツを掴みます。
9日目と比べると線に勢いがある。
目に見えて変化が分かる。
ジェスドロを始めて1週間、人間を描くのに慣れてきている。
試しにいつもの画風でラフを描いてみる。
2人描くのが全然苦ではないことに驚きました。昔は1人描くのにもめちゃめちゃ時間かかっていたのに。
明らかに効果が出ているのが確認出来たので、このままジェスドロを続けることにしました。
56日目でクロッキー帳が一冊終わりました。こういう達成感は大切。
たまにラフを描いて、描けるようになっているか確認。
徐々にジェスチャードローイングだけでは物足りなくなってきます。
最初の頃の人間を一体描くのにひいひい言っていたのを思うと間違いなく進歩しています。
この頃になるともう人間を描く手順を自分なりに構築出来るようになっていました。
たまにイラストを描いて確認。
これはラフを3パターンくらい描きましたが、ラフの速さも相当上がっていました。
2人ポーズもなんのその。
人間だけでは物足りないので服のシワがあったりすると嬉しい。
試しに何も見ないで描いてみると、人間は描けるがポーズが出てこないということに気がつきました。
魅力的なポーズとは何なのか、どう描けば見る人に伝わるのか知りたくなる。
という練習を始めます。これがクイズみたいでなかなか楽しい。
100日達成。
フォロワーさんが祝ってくれて嬉しかったです。
絵が描けるようになるには?
100日描いてきて、明らかに人間が描けるようになったなと実感しました。
どうすれば描けるようになるのかと問われると、やはり繰り返し練習することが一番なのだと思います。
毎日素振りをしてこそホームランが打てるようになるんですね。
続けるための工夫
私が実践してきた、続けるための工夫を紹介します。
まず、絵を描き始めるハードルを思いっきり下げること。
私はクロッキー帳と鉛筆消しゴムをすぐ手に取れる位置に置いておきました。練習するためにいちいちパソコンつけてソフト開いて…なんて面倒臭いので。
次に記録すること。
私はBlueskyに上げるようにしました。
自分の上達を見直せるとモチベーション維持に繋がります。
そして仲間と共有すること。
私は上記のようにSNSに上げました。自分一人でやるよりずっと気持ちが楽です。
アップするハードルを下げることも忘れずに。私はスマホで撮って上げました。
練習アカウントを作るのが賢いかも(本アカでやっちまったぜ)。
100日描いてみて
描き始めた時は何日やろうとか決めていませんでしたが、気がついたら楽しくなって結果的に100日になっていました。
絵は練習すれば描けるようになります。そして描けるようになると面白くなります。
同時に描けるようになりたいものが増えていきます。
今まで見えなかったものが見えてくるとも言えるかもしれません。
私はまだ人間が描けるようになっただけで、描けるようになりたいものは山のようにあるのです。
最後に
100日経った今、0日目と同じことをしてみました。
何も見ないで人間を描いてみる。
線を太くして迫力を出してはいますが、最初の貧弱に比べたら雲泥の差です。
絵の練習は確実に実を結びます。
絵だけではない、全ての物事に言えるかもしれません。
描けないということを受け止め、練習して描けるようになる。その過程で得たものは、何よりも大切で尊いものなのだと思いました。
絵の練習は今もBlueskyで継続中。
魅力的なポーズを描けるようになる、というのが新しい目標です。
それではまた、100日後に。
参考になった書籍・動画など
スカルプターのための美術解剖学 -Anatomy For Sculptors日本語版-
じぇすどろパーティ様YouTubeチャンネル