マーケットレビュー 2020/7/13
今日は久しぶりに大きく上昇しました。日経平均株価、TOPIXともに2%強の上昇となりました。
一方で、REITは若干伸び幅が小さいようです。始め値比でも唯一下落しています。日本経済新聞の記事によれば、1等地でもオフィスビルの空室が目立ち始めているようです。一度撤退が起きてしまうと再度呼び戻すのは難しく、このようなニュースは不動産関連の先行きの不透明さを表しています。
業種ごとに見ると、全ての業種で大幅上昇しました。中でも目立つのが資金流出入が多い鉱業、そして空運業です。Go toキャンペーンなどで旅行に需要が出たりする中、期待できそうな業種ではあります。しかし、ANAが21卒の採用を完全に中止したりと、航空会社自身も先行きを見通せていない状況でありますので、楽観視は禁物です。
<2020/7/10>
<2020/7/13>
ボラティリティを見ると、今日の急上昇もあって直近のボラティリティが上向きの銘柄が多くなりました。絶対値としてもホンダやキャノンで3%を超えていたりと、高い水準になっています。過去直近のボラティリティが高いと、今後直近のボラティリティが高くなるという実証研究もあります。このような急上昇の際にはポジションには注意が必要です。
リターンに関しては今日コア30全て上昇しました。一方で、任天堂やドコモなど、小幅にしか伸びていない銘柄もあります。10日間平均リターンもほとんどの銘柄でプラスに転じました。
シャープレシオはまだまだ平行ですが、10日間平均リターンがプラスに転じてきたのもあって、今後は45度線に近づくことが期待できそうです。
下の図を見てわかる通り、10日間の平均リターンと今日のリターンの関係は崩れているようです。一方で、業種ごとには固まっていますので、各業種からある程度適当に選んでもだいたい短期的なリターンは一致してくるかもしれません。