artek🇫🇮のデザインチェアをお迎えした日

kokko💝

2024年11月19日 02:20

11月中旬、ヘルシンキも寒くなってきたとはいえ、まだ10度程度あり、過ごしやすい日を過ごしています。
いつもならもっと寒くなっているはずなので、今年は少し異例なようです。

うちでは夏あたりからいくつかの家具の買い替えを検討していたのですが、おおかた注文が済み、今回はダイニング用の椅子が届いたので記録してみます。
時間がかかりましたが年末までに家具が揃って嬉しいです。

北欧デザイン家具が揃う「VEPSÄLÄINEN」

何店かの家具店で検討はしていましたが、ダイニング用の椅子は北欧の質の高いデザインアイテムを揃えた家具店VEPSÄLÄINEN（ヴェプサライネン）で購入しました。

一時期は、いろんな家具店で椅子の座り心地をチェックしすぎて、レストランに入っても自然と椅子をチェックしてしまう自分がいるほど。

ヘルシンキ中から？！選び抜いた椅子

ヘルシンキ中の家具店を渡り歩き、数ある椅子の中からわたしたちが選んだのはartek（アルテック）のDOMUS（ドムス）。

もともとはドムスの背もたれと座板の上に柔らかいクッションのあるタイプを気に入っていて、硬い木材のみのタイプは比べるまでもないと思っていました。

木の材質のほか、クッション部分も様々なカラーのレザーやファブリックから選べます。

木材やクッションのオプションを色々考えながら、なんとなくそばにあった木材のみでできた椅子に座ってみて驚きました。

クッション有りに比べて、座り心地が良く感じられたのです。

もちろんクッションの柔らかさは良いのですが、背板と座板にクッションが付くと、内側に膨らむことで、クッション無しと比べてわずかに空間が圧迫されます。
クッションがない方が、椅子の上で腕を動かしたり、その時に背中で肩甲骨まわりが動いたとき、また、体の重心を変える時の腰の動きに、ゆとりがあり自由度が高くて心地よいと感じました。
最初の数分はクッションの椅子も良いのですが、食事をしたり長い時間座っていることを考えると、無しの方が疲れにくそうです。

これは好みなので、クッションが身体にフィットしてホールドされるのが良い方や、待合室のようにじっとして短い時間座る場合はクッション椅子が良いのかもしれません。

座板のクッションはあっても良いかなと少し考えた時もあるのですが、やはりクッションを一切使わずに、経年や使用でつく傷の味わいが全体にある方が面白いと思いました。

うちにあるデザインチェアで、座板のクッションのレザーが破れてきてしまったのを見て、木材の多少の傷みは味わいになるけどレザーや布の傷みは余り見栄えがしないなと思ったのもあります。

何度も座り比べた結果、クッションタイプはやめてシンプルな木材のみの椅子に決めました。

展示品は黒く塗装されていたのですが、サンプルを穴が開くほど見比べて、材質は塗装のないバーチ（白樺）にしました。
バーチは明るい肌色のような色合いで、波のような木目が美しい材質です。

木材には、黒のほか、明るいハニーブラウンやダークブラウンに塗装を施せたり、材質はバーチのほかオーク（樫）も選べ、こちらはもう少し色が濃いのですが、バーチはフィンランドを代表する木の中でも好きな木だし、明るい木目が部屋に合うかと思って決定しました。

椅子をオーダーしたのが10月の頭。
ダイニングテーブルに6脚並べる予定だとお店に伝えると、

「並べた時に木材の色にバラつきが出来ると不自然に見えることもあるので、同一の木（同時期に処理された木？）から出来た椅子で揃えた方が良いと思う。」
と言われ、なるほど、と思いました。

しかし、
「同じ木で6脚がすぐ用意できるか分からないから確認したい」
と言われ、1日連絡を待つことに。

最悪、テーブルの両側で3脚づつ同じカラーで揃えられれば微妙な色の違いならいいか、と覚悟していましたが、結果は6脚を同一の木で用意できると連絡をもらえました！

納品までに2ヶ月かかる事もあると言われ、10月オーダーだと到着は12月。
クリスマスに向けて注文が増え、要望通りにならない事もあるそうなので、タイミングが良かったようです。

artekのデザインチェア「DOMUS」

artek（アルテック）は日本でも人気のフィンランドの家具ブランドで、STOOL（スツール）や、ARM CHAIR（アームチェア）のシリーズが特に有名です。

今回、購入を決めたDOMUS（ドムス）は、1946年、artekのイルマリ・タピオヴァーラがヘルシンキの学生寮「ドムスアカデミカ」のためにデザインした椅子。
三次元に曲線を描く、人の身体に沿った座面など、長期間座っても疲れにくく、心地良く過ごせるデザインを追及している、と説明があります。

実はこの元ドムスアカデミアはその後、一般向けの賃貸住宅になっていたようで、わたしのダンナがそれを知らずに住んでいたのを、今回この椅子の購入をきっかけに深掘りして発覚しました。
ご縁のある椅子と分かり、より愛着が湧きました！

artekについて

artek（アルテック）公式サイトより抜粋。

アルテックという社名は「アート（芸術）」と「テクノロジー（技術）」という1920年代に沸き起こった国際的なモダニズム運動のキーワードを掛け合わせた造語です。
アルテックは1935年、アルヴァ・アアルト、アイノ・アアルト、マイレ・グリクセン、ニルス=グスタフ・ハールの4人の若者によりモダニズム文化を促進することを目的に、ヘルシンキで設立されました。
今日、アルテックのコレクションは、フィンランドの巨匠たち、そしてグローバルに活躍する建築家やデザイナーによる家具や照明器具、ホームアクセサリーが揃っています。
それらは一様に、機能性に基づき、詩的なまでに明快なデザインです。
創業者の精神を受け継ぎ、アルテックは今日でもデザイン、アート、建築の交点に立ち、未来への道を切り開き続けています。