SDGsのなかで最も興味のある目標
こんにちは、株式会社PILOTの井ノ部研太です。
今回は自分の一番興味のあるSDGsのテーマについて記事を書くということで、「15 陸の豊かさも守ろう」について考えてみたいと思います。
影響
僕が人生の中で最も印象深く強い影響を受けた本の一つに「ガンバとカワウソの冒険」(著:斉藤惇夫)があります。
小学校4年生の時に学級文庫にあったものを借りて読んだのですが、初めて読んだ時の衝撃を今でも覚えています。
人間はなんて自分勝手に環境を破壊しているんだろう、と。
ニホンカワウソが絶滅してしまったことへの怒りと、悲しみをその時強く感じたのでした。
実は子供のころはムツゴロウ王国に勤めたい、もしくは北海道大学の獣医学科に行きたいと思っていたくらいに動物が好きだったので、人間によって動物が絶滅してしまうことに言われようのない罪悪感とどうしてそうなってしまうのだろう?という疑問を子供心に持ったのでした。
根底にあるもの
もう一つ同じ頃に知った言葉に「宇宙船地球号」というものがあります。
地球はノアの方舟のように様々な生き物を乗せこの広大な宇宙を航海する船で、地球上の生き物は全て兄弟なんだと、そう強く思ったのを覚えています。
実はこの文脈こそがSDGsの思想の根底にもあると思っていて、僕たち一人一人のアイデンティティを考えるときにまずは地球人ということを最初に持つことが重要なのではないかと。
アイデンティティというのは性別や国籍といったところで細分化はされていくかもしれない。でも一番最初に地球人、もっと言えば地球生物であると自分を見始めたときにそこからどういった視点が開けるだろうか?
そこに多様な生物が存在していること、画一的ではなく複雑でカラフルな世界が見えてこないだろうか?
生物の多様性ということは今言われている人の多様性にも繋がっている。もともと世界は多様で複雑なのだ。
まずはそれを受け入れることからしか世界の理解は始まらない。
人間や人類が生きていく中で必要悪としてある地域を画一的にコンクリートで埋め尽くす必要はあるだろう。そうやって豊かな生活を得ているのは事実だ。そして、それを全部元に戻せとは僕は言わないし、言えない。この原稿を書くのにだって電力を使い、少なからず自然に対して負荷をかけている。
でも、自覚し、罪の意識を覚えるのは非常に重要だ。
自分たちの行為がどこに繋がっているのか、自分たちは過去から何を犠牲にし、絶滅させながら今の豊かさを手に入れているのか。
「ガンバとカワウソの冒険」はそんなことを初めに気づかせてもらった大事な本だ。
願い
僕は娘が生まれた年に「ガンバとカワウソの冒険」の書籍を購入した。
自分と同じ年頃になった娘に読んでもらうために。
そして今年僕の娘は小学校4年生になる。
2030年、娘が18歳になり成人する頃には今より少しでも世界が良い方向に向かっていることを願ってやまない。
「地球は未来の子供たちからの借り物」、この言葉を今一度胸に刻み込みたいと思う。
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