見出し画像

2020年 読書体験

1.はじめに (去年からの流れ)
今年は82冊を読み終え、読書中なのが3冊、中止したのが1冊という読書体験であった。中止したのは、去年から続いていたマイブームのカフカの流れで手を付けた「城 」。が、途中で、池内紀訳(白水社)で読もうか前田敬作訳(新潮文庫)で読もうかを悩み始めたら、パタンと読み進められなくなった。冬に読むにはもってこいのカフカなので、もっと寒くなったら読み始めるだろう。きっと、深い雪の中に迷い込ませてくれる。

2.読んだ本のジャンル
ジャンル・トップ3は、ビジネス系が32冊、健康系が15冊、興味が13冊。去年に引き続き、ビジネス系が1位だったのは知財モノが専有してるからだろう。
宇宙や物理の本を読み直したので科学系も増えたハズ。この歳になってあらためて成書を読み返すと、学生時代に疑問に思ってたことが氷解するので不思議だ。シナプスが繋がるのかな。来年は、宇宙論と、できれば統計力学か量子力学の成書を読み込みたい。「ブラックホールと時空の方程式:15歳からの一般相対論」は必ず読む。

3.読みたい本が見つかるセレンディピティ
YouTubeを眺めていると、書籍紹介してくれるので、それで気になった本を読んでみると世界が広がる。YouTubeで紹介されていた「放送禁止歌」は頭にガツンと一撃をくらった読了感を味わった。「自分たちが無意識のうちに差別を生み出していることの怖さ」から、なかなか立ち直れなかった。徹夜本。
それと、アサーションや心理学、アンガーマネジメントの本を読んだ。
年を重ねると、「思考のオートメーション化」が進んで、自動的に反応したり答えをだしたり、相手に回答したりしてる。でも、それって本当に深く考えてるのか、疑問を湧く。

4.来年の計画
来年は、健康、科学、心理系を中心に読み進めたい。ピンチョンとか超長編小説も気になるけど、きっと挫折するから怖くてまだ手が出せない。
部屋の床が抜ける前に整理をしつつ、来年も読書は続く。

5.2020年 とくに印象にのこった5冊
・モモ ミヒャエル・エンデ 岩波書店 1976
・放送禁止歌 森達也 知恵の森 2003
・新・カウンセリングの話 平木典子 朝日新聞出版 2020
・海洋プラスチックごみ問題の真実 磯辺 篤彦 化学同人 2020
・行動を変えるデザイン Stephen Wendel オライリー・ジャパン 2020