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なんとなく過ごす時間よりも、何かを生み出す時間を。

誰かを喜ばせたり、楽しんでもらえることができる人って無条件にすばらしい。

ぼくの日常は、単なるお金稼ぎ。

客先に常駐してシステムのメンテナンスをしているエンジニアだ。

メンテナンスしているのは「人事システム」で、お客さんの会社内での人事給与勤怠などを管理している。システムは常に稼働しているので、きっとお客さんの役には立っているんだろう。

役に立ってはいるんだろうけど、本当にそれが必要不可欠なのかどうかはぼくには疑問だったりもする。

もちろん、責任を持って仕事には取り組んでいるつもりだし、お客さんが使いやすいことを意識してメンテナンスだってする。

世の中で「人事」といものがどれだけ必要なのかを考えると、ちょっとぼくにはよくわからない。さすがに大きな会社になれば人も多く、システムに管理を任せるのが当たり前だとは思う。

だけどそれをメンテナンスすることによって誰かを楽しませたり、喜ばせたりと言うのとはちょっと違う。

ちょうど今、イラストレーターを目指しているぼくの中学一年生の娘は、友達の誕生日にお互いの推しのキャラクターをデジタルで描いてプレゼントするといって頑張って描いている真っ最中。

我が子ながらすごく素敵なプレゼントだなと思う。

そうやって自分の才能や技術を活かして人に何かをプレゼントできる人というのは、それだけでも希少だと思うんだ。

絵を描いたり歌や曲を作ったり、何かを生み出すことができるのはすごい才能だ。

ぼくにはそういう才能は今のところはない。

何かを生み出して人を喜ばせることを全部ひっくるめてエンターテイメントと呼ぶのであれば、ぼくの娘も、それから成人マンガを描いている妻のniko先生「エンターテイナー」だ。

家族ではぼくだけが「お堅い仕事」をやっているということになる。

そう思うとちょっと寂しいな。

今のところはぼくの稼ぎが一番多くて安定はしているので、ぼくはぼくで毎日稼いでいるわけだけど、ぼくも娘や妻のようにお客さんを喜ばせるようなことをしてみたい。

すぐにはできなくても、自身の感性で生み出すことができなくても、娘やnikoさんに関わって何かを生み出すお手伝いがしたいね。


じゃあ、またね。



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