だって考えちゃうんでしょ?
延々、同じことを考えてしまう。
こんなの考えなければいい。
考えたってグルグルするだけ。
どうせ答えにはたどり着かない。
考えてる時間が無駄。
いつまでも同じことを考えて、バカみたい。
そんな言葉が頭をよぎる。
それでもわたしは、考えずにはいられないタチなのだ。
わたしが考えている時、堂々巡りをしていることは自覚している。
それでも聞いて聞いてタイプの自分は、人に聞いてもらうという傍迷惑な発散方法を取りがちである。
何度も同じ話を聞かせるのは申し訳ないので、何度も別の相手に話しては、聞いてもらった安心感を得たり、しっくりこなかったり。
考えると悩むの違いは難しいのだけど、「どうしようか」と解決策を探すのは、考えることなのではないかな。
過去に後悔したり、視点が過去に向いたりしている時は、解決はしないから悩むに入る気がする。知らんけど。
「それって悩んでるんじゃないの?」と思われないように、定義をきちんとしようと思ったのだが、まあどっちでもいいや。
わたしにとっては考えるのも悩むのも悪いことではないから。
考えない、悩まない人なんて魅力を感じない。
何かに向き合う人の深みが好きだ。
ある時、家族の話だったろうか。また堂々巡りして、半分諦めていることを考えて、考えて。
でも抱えていられないわたしは、話を聞いてもらっていた。
「考えすぎってわかってるんですけどね…」
と小さく言った言葉を、その人は逃さなかった。
「だって、考えちゃうんでしょ?」
笑顔でまっすぐとわたしを見て言った。
「仕方ないじゃない、考えちゃうんだもん。ぴいちゃんは考えちゃうんだもんね。考えていいんだよ。」
そんなこと、初めて言われた。
「わかるよ~考えちゃうよね!わたしも小さなことをいつまでも考えるよ!」
と、共感を示してくれる子はいたし、それはそれでホッとしたけど、考えることをこんなにもマルっと受け止めてもらったのは初めてだ。
これが受容するってことなのか。
「本当は考えなきゃいい」と自分の思考を否定していたけど、そうじゃなかったんだ。
「考えていい」んだ。わたしはどうしても考えてしまう人間だから。
目から鱗だった。
心から安心した瞬間だった。
あれからもう4年か。
4年経った今も、わたしはこの言葉を自分にかけている。
たくさん考えちゃいけないなんてことはないし、ダメな思考もダメな感情もない。
わたしが受け止めてもらったように、わたしはわたし自身も相手も受容したい。否定したくない。
きっと時には無自覚に否定していることもあるんだろうけど、自分を振り返っては、肯定できる自分でありたい。
(前も同じようなことつぶやいたな…笑)