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サントリーニ島の冒険

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長年憧れたサントリーニ島での一人旅について綴った日記です。
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記事一覧

ep0. 出発前夜 -サントリーニ島の冒険-

長年思いを寄せていた旅先へ向かうとき。それはもはや楽しみというより、少し怖いのであった。…

コット
1年前
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ep1. 朝の空港へ -サントリーニ島の冒険-

朝6時35分。まだ暗い中外に出るのはいつぶりだろうか。秋のロンドンの朝は憂鬱なほどに暗い。 …

コット
1年前
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ep2. 眠りのフライト -サントリーニ島の冒険-

フライトはそこまで混んでいなかった。私は通路席で、真ん中は空き、窓側には鮮やかなグリーン…

コット
1年前
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ep3 バスステーション -サントリーニ島の冒険-

空港からホテルまで車で10分ほど。ぽかんと外を眺めている間に到着。大きな島ではないのだ。途…

コット
1年前
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ep.4 ギリシャ飯と不穏なメール -サントリーニ島の冒険-

サンセットの眩しさを横目に感じながら、そそられる方向へ足を進める。外の席でディナー中のご…

コット
1年前
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ep.5 眠れぬ夜とプランβ -サントリーニ島の冒険-

楽しみにしていたミロスにはいけないのかもしれない。がっかりして部屋への階段をのぼる。宿も…

コット
1年前
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ep6. 強風グループツアー | サントリーニ島の冒険

ドライバーの優しいニコの声は、一番後ろの席だからかあまり聞こえず。残念ながら聞きとれないことも多かったが、体感30秒に一度の速度でジョークを飛ばす強者だった。ガイドを始めて3年経つという彼はきっとこの仕事が好きなんだろうなと思わせる何かがあった。 ほぼ考えなしにこのグループツアーに参加し、行き先がよく掴めていない私だったが。アイディアとしては、ぐるっと島をまわり、地形や位置関係が少しでも把握できれば、仮に悪天候でミロス島行きが完全に絶たれた場合、サントリーニ島でどこ過ごした

ep.7 あの写真の場所を探して | サントリーニ島の冒険

私はきっとひとり頭の中、想像の街をつくりすぎていた。一枚の写真から、この街を歩く空想に浸…

コット
1年前
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ep.8 ペーパースイマー | サントリーニ島の冒険

目を覚ますと朝の9時であった。バルコニーへ出ると少し遠くに海が見える。視線を右に落とすと…

コット
1年前
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ep.9 人々は今日も働き、旅人はただ歩き、猫は座っている | サントリーニ島の冒険

朝の日差しに包まれたDaneziストリートを通って、フェリーの代理店に向かう。さて、今日のフェ…

コット
1年前
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ep.10 ローカルバスに乗ってカマリへ | サントリーニ島の冒険

ホリデーなのになぜ午前6:45にアラームが鳴るのかと、寝ぼけたその人がまさしく昨晩アラームを…

コット
11か月前
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ep.11 イメロヴィグリとドネルケバブ | サントリーニ島の冒険

朝7時すぎ、サントリーニ島の東海岸。ビーチまで日の出を見にいく。横長の雲が水平線にかかっ…

コット
9か月前
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ep.12 乗り過ごす人、見逃す人 | サントリーニ島の冒険

 アラームをセットしておいたものの、日の出が始まって10分後という、素晴らしく悔しいタイミ…

コット
7か月前
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ep.13 初めて海を泳ぐ | サントリーニ島の冒険

 バスの中、隣に座ったご夫婦はおしゃべり好きで、運賃を集めるお兄さんにお金よりもジョークを出しているかのようだった。その内ドライバーにも目をつけて「ハンサムじゃない」と彼をも巻き込み始めた。確かにフロントミラーに映るその顔は、キリッとしていて何かの広告に出ていそうである。そんなことを全く気にも留めないドライバーの彼は、とてもエキゾチックなラテンっぽいノリの音楽を大音量でかけている。そう、先日から気づいていたが、サントリーニのローカルバスドライバー達は音楽をガンガンかけて運転す