【ひとりごと】休むって大事

 新卒で入職した病院で働いていた時のこと。

 通院や服薬はないが、頻繁に体調を崩していた。風邪を引き欠勤。めまいで早退。低気圧性の片頭痛で早退。過呼吸で遅刻…。

 当時の私は、休みたくても代わってもらう人のことや申し送りのことを考えてしまい、私がやらなければ!と休まないことが多かった。時には周りのスタッフからふらついていることを指摘され、上司命令でストップをかけられるまで続けてしまったこともあった。

 当時の上司には、その都度「やる気はあるのですが体調が悪いです。」と言っていた。 

 同じことが何度か繰り返された時、上司に言われたことがある。

「自分の中で8割以上のパフォーマンスが出せないと思ったら休め。それくらい出せないと患者さん殺すから。」

 これで考え方が大きく変わった。

 確かに、私が休めば穴埋めをするスタッフが必要になる。でも集中力が低下してパフォーマンスが充分に発揮できないまま仕事を続けてミスをした場合、患者さんだけでなくその尻拭いをするスタッフにまで迷惑がかかってしまう。

 しっかり休んで、元気になってから出勤した方が、ミスも迷惑も最小限で済む。

 このことに気付くきっかけをくれた上司には今でも感謝している。

 後から知ったが、体調が悪くても責任感で無理をしてしまう人は多いよう。でもその無理の結果起きたミスが人の生死に関わってしまうのでは意味がない。

 休むことに見栄やプライドはいらない。休ませていただけることに感謝し、復帰できた時にベストを尽くせるように調整するだけ。もしそれが退職につながってしまうくらいの体調不良だったとしても、次の環境でベストを尽くせるように。

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