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育ちと学びの場を考えるフォーラムに参加して【寺子屋TANQ主催イベント】

長野県のフリースタイルスクール寺子屋TANQ主催の「育ちと学びの場を考えるフォーラム」に参加しました。


基調講演 古山明男さんのお話

一言でフリースクールといっても福祉的なアプローチから教育的な部分までが段階的に存在しているというところが印象的でした。
そして、それはリニアに在るわけでなく、子どもの状況やニーズによって刻々と役割が変わります。
たとえば居場所がなくアクセスしてきたこどもが、次第に活力を得て学習への意欲をもつと次には教育的な役割が必要になる。
学校関係者はこのグラデーションを認知しておくべきでしょう。

話題提供 生駒さんのお話

多様な学びプロジェクト生駒さんの最近の調査報告を交えた話題提供がありました。
子どもや保護者など当事者の生の声や、先進自治体のグッドプラクティスはそのデータの数や厚みに凄みがあります。
とくに、官民連携の観点では、のフェーズによりプレーヤーが果たす役割が変わってくることが示唆されました。
具体的なデータを元に、ではうちの自治体ではとか、ではうちの学校では、を考える絶好のタイミングになると感じます。
詳しくはWEBページをご覧ください。

信州型フリースクール認証制度

本イベントでは副テーマとして信州型フリースクール認証制度が設定されていたやに思います。
行政型として参加していた課長も、保護者として課題を抱える当事者だったといいます。
不登校や、多様な教育を切り出すときに、大人が当事者であったかどうかは結構大きなファクターであるように感じます。
というのも教育を受けた経験はすべからく大人はみんな有しており、自らの経験に即して話す傾向があるからです。
だからこそ、行政側の大人が何がしかの当事者であることは、その動きへの温度感が違うのだろうなと思います。
上越では明日から不登校支援の任意団体が立ち上がり、学びの多様化学校の設置への動きも始まっています。
その中に当事者としての温度がどれだけ入っていくかは気になるところです。
また、本イベントでも話題になった子ども基本法第11条の当事者の意見反映についても法を根拠に適正に進めていく必要があると感じています。

気になるトピックはまだまだあったのですが、それはまた後日にまとめようと思います。

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