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地域茶の間【訪問:北出丸】

北出丸にお邪魔しました。

「地域茶の間」としてオーナーの方が自宅とは別の一軒家を開いています。

地域の方が半ば私設の公民館のような使い方をしているようで、ヨガなどのサークル活動や茶話会などが行われていました。

よく利用する方になぜ公民館ではなくここを利用するのかを尋ねました。
「朝7時から使えるという場所は他にない!」
「公民館でお茶でも出そうとしたらポットを借りて、給湯室まで行って、とか準備が大変。ここは家なので、揃っているし動線がスムーズ」
「何より、オーナーの人柄!」

いずれも公民館にない機能です。
そして、そういう場所だからさまざまな人が集い、出会う場になっていると参加者の方から教えていただきました。

当初は場所に関するルールが全くなかったそうです。
しかし利用者が何もないとかえって使いにくいという声を出し、
現在の「1回100円」というところに落ち着いたということでした。
およそ月に120人程度の利用があります。

それにしても固定資産税や水道光熱費、建物の維持・メンテナンスにかかる費用などは全てオーナーが負担されていて、100円の参加費で賄えるものではありません。

とはいえ、事業化をしてやるにしてもマネタイズする仕組みが難しいし、補助金などに頼ると、金の切れ目が事業の切れ目になってしまうという面が引っ掛かります。

現代の人に、とても必要なものなのに、それだからこそ維持が難しいというのは何か社会の課題のように思うんですよね。

そんな状況の中で10年近く続けてこられているという姿に敬服しますし、この日の素敵な出会いに感謝しながらこちらも歩みを進めていかねば、と感じました。

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